addsomemusic2004-10-08



 なぜか久しぶりにザッパが聴きたくなって『FREAK OUT!』なんぞを聴いております。意外かもしれませんがフランク・ザッパは大好きでその昔に必死になって集めてましたよ。あんまり特定のアーティストを何枚、何十枚と集めることがなく、それよりは多くの未聴のアーティストを買っちゃうタイプなんですけどね。そんな私でもボブ・ディランフランク・ザッパはよく集めたもんです。そのくせ飽きたら手放すのも早く、結構な枚数を放出しちゃいましたが(笑)。


 自分のCDラックを眺めてみたら、ビーチ・ボーイズボブ・ディランフランク・ザッパだけは20枚以上もありました。特にザッパの前衛色の濃いヤツや現代音楽的なヤツ、主に70年代以降のものはかなり手放したんだけどなぁ。それでもザッパの60年代のアルバムはどれも大好きで手放さずにちゃんと置いてあります。


 そんなザッパで一番好きなのは1966年リリースの1st『FREAK OUT!』ですね。マザーズ・オブ・インヴェンション名義ですが。初めて聴いた時は「なんだこれ?」って感じで衝撃的でしたが、ザッパの多くの作品に接してきた今となっては、かなりオーソドックスな作りで聴きやすく感じます。明らかにドゥワップのパロディー的な曲や「TROUBLE EVERY DAY」といったロックなカッチョイイ曲までバラエティに富んでて最高にイカれてます。極めつけはラストの「THE RETURN OF THE SON OF MONSTER」かなぁ。こんな曲があるからザッパは難解だ!なんて言われちゃうんでしょうね。でも1966年にこんなアルバムがリリースされたという事実が驚愕で、私にとってはビートルズの『リボルバー』や『サージェント〜』よりも遥かに重要なんです。


 ザッパのロック色の濃いアルバムは聴きやすくってカッチョイイんで、これからザッパを聴いてみようという方にはそんなアルバムに手を出してください。70年代の『ONE SIZE FITS ALL』や『SHEIK YERBOUTI』なんてのがいいかも。特に『ONE SIZE FITS ALL』なんて私のザッパ初体験アルバムですからねぇ。当時、あまりのかっこよさに鳥肌立ちましたから。しかし高校の時にこれ聴いて無垢な少年が変態オヤジに汚されてしまったのでした(爆)。


 今でもたまに聴くザッパのアルバムは『FREAK OUT!』と『CRUISING WITH RUBEN & THE JETS』くらいかなぁ。結局はドゥワップが好きなだけか(笑)。