addsomemusic2005-11-17



 普段好んで聴いているのはアコースティック主体のサウンドで歌を中心に据えたメロディの美しいもの。だからSSWやフォークあたりの音が好きでよく聴いてます。でも年がら年中そんなシンプルで地味な音ばかり聴いてるわけではなく、時にはもっと違うサウンドを耳が欲する時があるんですよね。


 1968年にリリースされたMAD RIVERの『MAD RIVER』を取り出して聴いてみると、やはりサウンド的には自分の王道ではないものの、こんなハード・サイケなバンドってメチャクチャかっこよく思っちゃう自分がいるのも事実なんですよね。


 美メロというにはちょっと違う。混沌としててよく分からない・・・って思われる人も多いでしょうね。いわゆるサイケのアルバムって聴き手を選んじゃうんでしょうがないのかな。サイケでももっとポップだったりメロディの美しいものは沢山あります。


 とにかくここでのMAD RIVERは本当にかっこよい。独創的なインプロヴィゼイションに震えます。サイケ・バンドとしてはある種の到達点ともいえるような素晴らしいサウンドだと思います。凡百のメジャーなロック・バンドなんかよりも遥かにロックしています。


 これは1stだけど、カントリー・ロック色が濃くなった2nd『PARADISE BAR & GRILL』も素晴らしいです。個人的にはこの2ndの穏やかさに見え隠れする狂気な部分が感じとれて最高に素晴らしいサイケ・アルバムだと感じています。2in1のCDもあるようなので興味のある方はぜひ。