セレクトができるまで

addsomemusic2006-03-15

 仲間内で行っているセレクト合戦。詳細はP5さんのところを参考にしてもらうとして、セレクト仲間のankoroさんがそのセレクトの製作過程を書かれてたんで私も反応してみました。


 なんといってもセレクト合戦に第1回から皆勤賞で参加していますし、P5さんの前のセレクト合戦取りまとめ役は私が務めていましたから(笑)。セレクト合戦を熟知した達人によるセレクトの奥義をここで披露・・・なんて大げさなものでなく、かなりテキトーではあるんですけど(笑)。


 毎回「お題」があるんで、そのお題が決まり次第まずは自分のレコ棚やCD棚を眺めます。そこで「お題に合うかな〜」なんて曲を印象だけで次々にピックアップしていきます。そんな第1次候補の中からキーとなる曲を探すわけですよ。まぁ「探す」というよりもピックアップしてる段階で「これだ!」と思う曲が1〜2曲自然と現れるんですけどね。


 私のセレクトの場合基本形が2パターンで、いわゆる自分の専門分野である70年代アメリカで固めたコンセプト路線と、それ以外のバラエティ路線。作るのにどちらが楽かというと前者なんですが、毎回コンセプト路線というのも作ってる本人もつまんないからね。そこで先に書いたキーとなる曲がポイントなんですが、そのキーとなる曲が70年代アメリカだと自然とコンセプト路線へ、当然それ以外だとバラエティ路線へと流れていくんですよね。


 コンセプトか?バラエティか?の路線が決まれば、それに沿った選曲として候補の中から絞込みに入ります。ここでもキーとなる曲に合わせた選曲になります。この曲はキーの曲と並べると良いかな?・・・みたいな感じで。つまり私の場合はキーとなる曲を収録するために前後のバランスや流れを考えていくわけです。私にとってのキーとなる曲が他の人にとってそれがキーとなっているかどうかは別問題ですけどね(笑)。とにかくこの段階で片っ端から聴きまくって最終選曲となるわけですよ。結構バランスを大事にしてるんで曲自体の良さで選ぶというよりも自分の中にあるイメージに沿った選曲という感じかなぁ。名曲でなくても前後のバランスで映える曲ってあるんですよね。


 セレクトは選曲が重要なのは当然なんだけど、その選曲が生きるも死ぬも曲順とバランスだと思っています。候補となる12曲が決定したら曲順はけっこう考えます。私の場合大きく二つのブロックに分けます。いわゆるA面とB面といった感じ。線引きは曖昧なんで、半々にならない場合も多く、5曲と7曲の変則とかありますが、基本的に2つのブロックで曲順を選びます。だから2つのブロックに個人的なメインの曲を配置するようにして、その曲が自然に現れるように前後のバランスを考えるわけです。あと当然1曲目というのも神経使ってますね。


 あと、絶対に有名曲を収録する・・・というのは自分の中で決めています。音楽の好みなんて千差万別ですから、自分がどんなに気に入ったセレクトでも他の人が気に入るとは限りません。特に普段聴いてる音楽が全然違う人にとってはキビシイ場合も当然あるわけです。そんな人にも反応してもらえるように必ず有名曲を入れます。その曲がオリジナルでなくカバー曲の場合もありますが、とにかく誰もが聴いて分かる曲は毎回1曲は収録しているつもりです。


 そんなわけで収録曲も曲順も決まると実際にCDRに焼いてみます。そしてそれを何回も繰り返し聴くわけですが、ここで「この曲は合わないな〜」とか「この曲順はちょっと」なんて発見をして調整に入るわけです。ここでかなりお気に入りだった曲がバランスが合わなく・・・って時が1番ショックですねぇ。泣く泣く差し替えに入るんだけど、同レベルの曲がなかなかない時は本当に困ります。もうあれこれ聴きまくりますけどね(笑)。毎回必ず差し替えは発生していますから結構大変です。実際に聴いてみたらイメージと違うなんてよくある話しですからね。そんなことを2度3度繰り返しようやくセレクトが完成するわけです。


 さてさて、今回のお題は「真夜中に聴きたい音楽」なんですが、すでに試作品は完成しています。個人的には結構気に入ってるんですが・・・さて今回はコンセプト路線なのか?バラエティ路線なのか?お楽しみに。