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　素晴らしいアルバムがCD化されました。アナログ持ってるのにわざわざCDも買いましたからねぇ。THE GOLDEBRIARSの1964年にリリースされた『THE GOLDEBRIARS』なんですが、これは本当に愛聴盤です。紙ジャケ仕様で世界初CD化という快挙に歓喜しております。もちろん2ndの『STRAIGHT AHEAD!』も同時リイシューですが、やはり1stの美しさは突出していますね。

　THE GOLDEBRIARSはいままで未CD化だったにもかかわらず、割と有名かな？なんといってもメンバーにカート・ベッチャーが在籍していたからソフト・ロック・ファンに根強い人気があったんでしょうね。といってもサジタリアスやミレニウムに聴けるようなドリーミーで複雑なフォーク・ロック・サウンドではなくシンプルなアコースティック・フォーク・グループ。男女混声の4人組で、ここで聴けるハーモニーの素晴らしさはまさに「天使のハーモニー」と形容したいほど。聴くたびにため息が漏れます。

　シングアウト系の明るいフォークではなく（そんな曲も一応はありますが）、なんだか陰りのあるメロのものが多い。オリジナルもあるけど、多くはトラディショナル・フォークをアレンジしたもの。素敵なハーモニー・ワークといい、かなりカート・ベッチャーの力量がうかがい知れるアルバムだと思います。しかしカート・ベッチャーはこの時まだ若干18歳！天才という言葉以外に思い当たりませんね！

　1曲目の「RAILROAD BOY」がベストトラック！この1曲でアルバム全体を象徴したかのような楽曲です。その後もシンプルな演奏と複雑ながら美しいハーモニーの連発。彼らがママス＆パパスに与えた影響は計り知れませんね。

　フォークとか苦手・・・なんて方でもハーモニー系やソフト・ロックとか好きな方には強烈にオススメいたします。超名盤！