addsomemusic2006-06-02



 自他共に認めるSSW好きの私。SSWといってもかなりフォーク系の音が好きなんですよね。なんといってもアコギの音がメチャクチャ好きなもんで。アコギを中心としたシンプルなサウンドに美しいメロディ、優しいボーカル、それにハーモニーが被さってくるともう降参です。それだけあれば他には何もいりませんよ。そんな感じの音をいつも好んで聴いてるなぁ。


 「SSWの裏名盤」ではそんな感じのアルバムを割りと取り上げてますがCDで買えないものがほとんどなんだよなぁ。そんなわけでCDで買える素敵なアルバムでも。


 フォーク系SSWの今や代表的なアルバムといえばMARK HENLEYの唯一のアルバム『RIVERSONG』でしょうか。一応CD化されましたがこれってオフィシャル?限りなくブートに近いような気がしないでもないけど・・・でも音も悪くないし、アナログは激レアなんでCDで買えるのは本当に嬉しいですよね。もちろん内容の素晴らしさは折り紙つき。アコギの素晴らしいこと!


 そのMARK HENLEYのアルバムに参加しているMICHAEL JOHNSONが今回の主役。80年代にはAORと化してしまったマイケル・ジョンソンですが70年代にはフォーク系SSWとして素晴らしいアルバムをリリースしています。アコギの演奏も素晴らしすぎますよね。1stの『THERE IS A BREEZE』はもう随分前に「名盤探検隊」シリーズでCD化されてました。確かにこれは良いアルバムなんですが、ぜひ聴いて欲しいのは1975年リリースの2nd『FOR ALL YOU MAD MUSICIANS』と1977年の3rd『AIN'T DIS DA LIFE』ですね。この2枚は本当に素晴らしいです。先に書いたMARK HENLEYと同じレーベルSANSKRITからのリリースなんでMARK HENLEYの『RIVERSONG』と同じ匂いがします。もちろんレーベル・メイトでもあるMARK HENLEYはどちらのアルバムにも参加してますしね。


 SOUND 80で録音された『FOR ALL YOU MAD MUSICIANS』も大好きだし、それよりは音数が多くなった『AIN'T DIS DA LIFE』も素敵すぎる。もちろん甲乙付けがたいんでどちらが良いとか選びきれないんです。とりあえずジャケが素敵な『AIN'T DIS DA LIFE』には同じミネソタのJEFF HARRINGTONがピアノ等で参加してるのも見逃せません。相変わらずアコギを中心としたシンプルなサウンド。そしてマイケル・ジョンソンの優しい歌声にも癒されます。曲によってはハーモニーが付いたり、ストリングスやフルートが絡んだりとかしてあまり地味な印象はないと思います(もちろん派手ではない)。


 とにかく、どの曲も染みます。なんといっても彼のアコギの心地よいこと。こんな素晴らしいアルバムもマイナー・レーベルゆえ長い間、世間から消えてしまってました。それが『FOR ALL YOU MAD MUSICIANS』と『AIN'T DIS DA LIFE』が2in1でCD化されたんだから驚きます。それも日本盤だったと思います(実はCDを買っていない)。こんな素敵なフォーキー・アルバムが簡単に買えるって本当に素敵なことですよね。まぁもっと以前には1stもプラスした3in2なんてCDもありましたが(これは廃盤だと思う)。とにかく廃盤にしないでずっとカタログに残して置いてください。