addsomemusic2010-07-20



 ただいまのBGMはTHE LAST CALL OF SHILOHの1972年(たぶん)にリリースされた『THE LAST CALL OF SHILOH』なり。アイダホの女性二人を含む6人組みによるクリスチャン・フォーク・サイケ・バンドで、THE LAST CALL OF SHILOH名義としては唯一のアルバム。その後、若干のメンバー・チェンジもありLIVING SACRIFICE BANDと名前を変え素晴らしいアルバムを残しています。LIVING SACRIFICE BANDとなってからはサウンドのフォーキー寄りのものから最後にはプログレっぽい音になっていますが、ボーカルの素晴らしさと、なんといっても演奏の良さに驚かされます。


 当時何枚プレスされたのかは不明ですが『THE LAST CALL OF SHILOH』はその筋の方々には高く評価されておりオリジナルは激レア。もちろんそんな激レア盤を私が持っている筈もない。そんなアルバムがアナログでリイシューされたのには驚きました。豪華なブックレットも付いた重量盤で、音も良いです。私のようにこのアルバムを聴いてみたい・・・と思われた方は早めにゲットされることを強くお勧めいたします。


 デッド風ともいえるヒッピー・フォーク・サイケな音で、ゴリゴリのサイケを想像されると肩透かしな部分もありますが。まぁ全体に落ち着いたフォーキー・アルバムと書いておいたほうが案外親切かもしれませんね(もちろんサイケ・バンド然とした曲もあるんですよ)。でもねぇこの時代の自主盤に漂う空気ってのは特別なものがあります。美しい女性ボーカル&ハーモニーもその特別な世界を更に冗長させてくれていますからね。まさにドリーミーな魅力が溢れています。やはり同様のクリスチャン・フォーク・サイケなアルバム群と比べても一線を画すモノだと思います。良い曲ばっかり。