addsomemusic2005-02-24



 めちゃくちゃ久しぶりで、もうほとんどの方が忘れていたと思われる「ジョン・セバスチャンの細道」。なんとなく思い出したかのように書いています(笑)。


 今回は1966年にリリースされた『WHAT'S SHAKIN'』というコンピ。これはもう細道なんてレベルではなくまさに王道。ラヴィン・スプーンフルの準オリジナル・アルバムと言ってもいいかな。ここではラヴィン・スプーンフルの4曲以外にはポール・バターフィールド・ブルース・バンドの5曲にエリック・クラプトン&パワーハウスの3曲。他にはアル・クーパーとトム・ラッシュがそれぞれ1曲という構成。


 1966年といえばラヴィン・スプーンフルもヒット曲連発で飛ぶ鳥を落とす勢いの頃。そんなわけで、このアルバムの表ジャケットはラヴィン・スプーンフルの写真が使われています。ちなみに裏ジャケはポール・バターフィールド・ブルース・バンド。以外にもエリック・クラプトンがジャケを飾っていないのは当時まだクラプトンはクリーム以前だったからかな。まぁアメリカのアルバムだし、ELEKTRAだからねぇ。でもこのアルバムの中でのクラプトンの3曲はブルース・ブレイカーズとクリームの間での貴重なセッションなんで今となってはかなり重要な楽曲です。なんてったってクリーム以前の「CROSSROADS」が聴けるんだから。


 我らがラヴィン・スプーンフルの4曲の録音は1965年という話を聞いたことがあります。となるともしかしたら「DO YOU BELIEVE IN MAGIC」以前のセッションでの録音の可能性もあるよなぁ。そう思うと個人的にはここでのラヴィン・スプーンフルの4曲はエリック・クラプトンなんかよりも遥かに貴重で資料的価値の高いものだと思うわけですよ(笑)。


 このアルバムのオープニングを飾るのはラヴィン・スプーンフルの「GOOD TIME MUSIC」。もうタイトルからしてそのまんまラヴィン・スプーンフルの世界。このコンピは全体的にブルース・ロックな音なんですが、ラヴィン・スプーンフルも負けずとブルース・フィーリングを漂わせてます。まぁこの分野ではポール・バターフィールドに引けをとるかもしれませんが、ミシシッピジョン・ハートに聴けるようなタイプのブルーズ感ならラヴィン・スプーンフルでしょ。他にもオリジナルの「DON'T BANK ON IT BABY」やチャック・ベリーの「ALMOST GROWN」やコースターズの「SERCHIN'」などどれもブルーズ感あふれてて素晴らしい演奏ばかりですね。