addsomemusic2005-04-02



 さて今回の細道はかなり無理があります。だってジョン・セバスチャンが全く参加していないんだから(笑)。そんなアルバム取り上げるなよ〜と言われそうなんだけど無視してしまうには余りにも勿体ないし、他で取り上げる機会もないんでここで強引に取り上げます。


 ジョン・セバスチャンは全く参加していないんだけど、そのアーティストがラヴィン・スプーンフルとなると話は別でしょう。1968年にリリースされたラヴィン・スプーンフル名義による『REVELATION:REVOLUTION '69』というアルバムがありますが、これは実質ジョー・バトラーのソロでした。で、今回取り上げるのはそのアルバムではなく、1999年にリリースされたTHE LOVIN' SPOONFULの『LIVE AT THE HOTEL SEVILLE』というライブ盤。


 このアルバムで聴ける演奏がいつ、どこで行われたライブなのか分かりませんが、新生ラヴィン・スプーンフルとして90年代初頭からライブ活動を続けていた模様。メンバーはオリジナル・メンバーのジョー・バトラー、スティーヴ・ブーン、後期メンバーのジェリー・イエスターに新メンバーのリーナとマイク・アトゥーリの5人組。なんでもリーナはジェリー・イエスターの娘さんのようですよ。


 こんなザルもセバスチャンもいないラヴィン・スプーンフルなんて・・・そんな風に思っちゃう気持ちも分かりますが、これは間違いなく聴くべきアルバムですね。往年のスプーンフル・ナンバーが次々と歌われます。ボーカルはジョー・バトラーとジェリー・イエスター。セバスチャンのなんともいえないホノボノとしたボーカルとは違いますが、みんないい感じで年をとったようでリラックスしていて、とても温かいステージを堪能できます。みんな気持ちは若き日のグリニッジ・ヴィレッジ・・・というところなんでしょうね。素敵です。オマケにこのライブがアコースティック・ライブというのが面白いですよね。このアコースティック感がスプーンフル・ナンバーとうまくマッチしています。新メンバーのリーナによる女性コーラスが入る曲もなんか新鮮に聴こえた。まさにグッドタイム・ミュージックは永遠なり・・・ですね!


 ジョー・バトラーが歌う「DO YOU BELIEVE IN MAGIC」もそんなに悪くないけど、やっぱりジョーは「FULL MEASURE」だよね!これは大好きな曲なんで個人的にベスト・トラック。

Live at the Hotel SevilleLive at the Hotel Seville