addsomemusic2005-05-21



 ALZO & UDINEを初めて聴いたのは粗悪なソフトロックのコンピに収録してあるものでした。当時はソフト・ロックがブームだったからね。いま思うとソフト・ロックじゃないよなぁと。もちろんフリー・ソウルとかレア・グルーヴと言われてもピンとこない。それだけアルゾ&ユーディーンの世界はワン・アンド・オンリーなんですよね。


 このアルゾ&ユーディーンの『C'MON AND JOIN US!』はもちろんアコースティック主体というよりもしっかりとした音作りのアルバムです。でもアルゾによる12弦のカッティングがどの曲にも気持ちよく鳴り響いてるんですよね。もちろんユーディーンのパーカッションとの絡みあいや二人のハーモニー。もう説明不要の大名盤で、すごくファンキーなアルバムだと思います。かなりブラック・ミュージックの影響は強いかなと。


 いまだにリリース年を知らないんだけど、60年代末頃だと思います。オリジナルはけっこうなレア盤なんだけど、そんなレア盤の割には10年も前にCD化された。一連のソフロやフリー・ソウルのブームのおかげで、なかなかお目にかかれないようなレア盤が次々とCD化されてる時代だったんだよなぁ。オマケにいまだにカタログとして残っていることが、このアルバムの人気を裏付けていますよね。


 一番注目された原因は当時コーネリアスが「パーフェクト・レインボウ」で「HEY HEY HEY, SHE'S O.K.」を見事にパクってくれたもんだから、その元ネタ探しで有名になったのかもしれない。そんな時代でした(笑)。


 その「HEY HEY HEY, SHE'S O.K.」や「SOMETHING GOING」「REIN」といったアルバムの頭を飾る3曲が特に強力だ。12弦の小気味良いカッティングにアルゾのファルセット。もう彼の専売特許ともいえるスタイルに私なんか一発でノックアウトしましたからねぇ。


 まだ未聴の方がおられましたらぜひ聴いてみてください。