addsomemusic2005-05-22



 「アコースティック・グルーヴ」といって一番に思い浮かぶ曲となるとSTEPHEN STILLSの「LOVE THE ONE YOU'RE WITH」になりますね。邦題「愛への賛歌」として有名だし、かなりの人気曲。


 スティヴン・スティルスは本家サイトの「OTO NO PAGE」にも取り上げたことがない。もちろん大好きなんだけど、身近にコアなファンの方がおられるんで書きにくいんですよね(笑)。個人的にスティブン・スティルス自体に「アコーステック」という意識はないです。確かにCSNなんかでは、アコースティック・サウンドを全面に押し出してたりもするんだけど、改めて聴きなおすとロック色の濃い楽曲が多いんですよね。


 「愛への賛歌」は本当に名曲だと思います。何度聴いても良いものは良い。リリースのタイミング的にはCSN&Yの『デジャ・ヴ』に収録されても可笑しくなかったんだけど、明らかにソロのために出し惜しみをしていたのは明白。それくらい名曲だということですよね。この曲はカバーも多くてどれも秀逸なんですよね。昨年CD化されたJOE & BINGのファーストにもこのカバーが収録されていて、それも白眉だった。でもどんな素晴らしいカバーをもってしても、このスティブン・スティルスのオリジナルに勝るものはないと断言できますね。


 印象的なアコギのリフが気持ちよいことこのうえない。これだけでもう「アコースティック・グルーヴ」と言えると思います。「愛への賛歌」という邦題が見事にハマってるゴスペル・ライクなコーラスも最高。コーラスにはクロスビー&ナッシュの他にリタ・クーリッジや私の大好きなジョン・セバスチャンまで参加してます。


 「愛への賛歌」が収録された1970年の『STEPHEN STILLS』ですが、やはり「愛への賛歌」のことばかりが話題に上がりますが、他の曲ももちろん悪いはずはない。表題にあるアコースティック・グルーヴを感じさせる曲は「愛への賛歌」以外にはないものの、素晴らしいSSW〜ロックな名盤として一聴に値します。個人的には『STILLS』が大好きなんでそちらも合わせてどうぞ(笑)。