addsomemusic2005-05-25



 何を持ってアコースティック・グルーヴなのか?漠然としてて曖昧な言葉ですね。まぁ間違いなく言えることは、「書いてる人の主観」に尽きます。まして個人ブログなんて個人の趣味の世界ですからね。書いてる当人が「これはアコースティック・グルーヴ」だといえば、それがまかり通る極々小世界の中の噂話のようなものを通りすがりの人が覗き見てるだけにすぎませんから。


 そんなわけでBOB McCARTHYの1974年リリース(?)の『ADVICE & COMPANY』。いわゆる自主盤フォークの類いで、興味のない方が聴けば単にフォーク?SSW?で片付けられそうなもの。でも私にはめちゃくちゃ気持ちよいアコースティック・グルーヴを感じるアルバムです。いままで取り上げたアルバムの中では一番地味かもしれないけど、グルーヴなんて聴く人によって感じ方は千差万別ですからね。


 とにかくアコギを思いっきり弾きました・・・って感じ(笑)。そんなアコギ弾きまくりのインストの「FLASH IN THE PAIN」なんて最高にイカしてます。もちろん彼の歌も素晴らしいし、素敵な楽曲目白押しです。B面のオープニングを飾る「STAR SHOOTER」なんてタイトルからして最高でしょ。これぞアコースティック・グルーヴの最たるものと確信しています。続く「WORKING ON THE MAINLINE」はちょっとメロウで、これもグッド。オーラスの「WISHBONE」もいいなぁ。アコギとボンゴの絡みなんてもう堪りませんね。


 簡単に取り上げましたが、詳しく書いてもしょうがない。だって万人受けするようなアルバムではないですから。フォーク系とかが大丈夫な方はぜひ聴いてみてもらいたい名盤だと思います。


 もちろん未CD化、というよりもCD化なんてとてもされそうにない激レア盤。もし安く見つけたら「悩む前に買え!」の1枚ですね。