addsomemusic2005-05-26



 AZTEC TWO-STEPの1972年にリリースされた1st『AZTEC TWO-STEP』は死ぬほど大好きな1枚。めちゃくちゃ素晴らしいフォーキー・デュオ・アルバムとして、今まで何人の方にオススメしてきたことか(笑)。


 澄んだボーカル&ハーモニーが美しすぎます。スローな「KILLING ME」という必殺の曲もありますが、このアルバムの最大の魅力はアップテンポの軽快な曲にあると思います。オープニングを飾る「BAKING」やジョン・セバスチャンのハーモニカが冴えわたる「SO EASY」なんて思わず体が揺れちゃいますからね。


 そんな中、アコースティック・グルーヴの大名曲ともいえるのが「THE PERSECUTION & RESTORATION OF DEAN MORIARTY」ですね。長ったらしいタイトルですが、これが最高にグールーヴィンな曲でニンマリです。イントロのパーカッション(シェイカーとコンガ)からアコギにハーモニーと繋がります。プロデューサーのジェリー・イエスターもバンジョーで参加してるし。もうドライヴィンなバンジョー&アコギが気持ちよすぎですよ。


 とにかくこのアルバムは奇跡が詰まってます。音楽の神が宿ってるかのような素晴らしすぎる名盤。ただ残念なことに音楽の神はAZTEC TWO-STEPの元に2度は現れてくれなかったようです。他のアルバムはボチボチなんですよね。

 
 そんな中でも全編アコースティック・バージョンで過去の楽曲を取り上げた『SEE IT WAS LIKE THIS』は聴いてみて欲しいアルバム。1stに収録されていた「BAKING」「THE PERSECUTION & RESTORATION OF DEAN MORIARTY」「SO EASY」「KILLING ME」などの再録がありますから。でも残念ながら1stのデキには及ばないですが、このアルバムにも素敵なアコースティック・グルーヴを感じ取れる楽曲が詰まっています。

See It Was Like ThisSee It Was Like This