addsomemusic2005-08-11



 DORIS ABRAHAMSの『LABOR OF LOVE』のCDを何年も愛聴してました。1976年リリースの本当に素晴らしい女性SSWアルバムなんですが、このVIVIDからリイシューされたCDは音が悪いんですよね。なんだかすごくこもった様な音なんですよ。CDの帯にも「マスターの音質がやや強く劣化しています」との但し書きがあるくらいですから。


 ようやくアナログをゲットしました。安く買えたんでニンマリなんですが、その音質のクリアーさには正直驚いたぞ。聴き比べて納得の音質の違いですね。やはりオリジナル・アナログの音は素晴らしかった。こんなの聴いたらあんなモコモコしたCDの音は聴けないよ〜。


 ハッピー&アーティ・トラウムのアーティがプロデュースをしていて、バックを固めるのはマッド・エイカーズ〜ウッドストック・マウンテン・レビューの若手達。もうこれだけで世のウッドストックサウンド好きにはマストでしょうね。オープニングを飾るパット・アルジャーの手による「DANCE THE NIGHT AWAY」がなかなか素晴らしい。ブルーアイド・ソウル的で、当時のアーティの好みが思い切り反映されてるなぁと思います。フルーソウル好きにもノックアウトでしょう。


 続く2曲目もパット・アルジャー作。こちらはしっとりとしたスローな曲なんだけど、SSW好きな私としてはこういったスローな曲にはグッときますねぇ。グレイト・スペックルド・バードでお馴染みのジェフ・ガッチョンによる「I'LL BE YOUR OLD LADY」はジャフ&マリア・マルダーを思わせるオールドタイミーなナンバー。これもまた素晴らしいです。ジャシ・コリン・ヤングのカバー「SUNKIGHT」もなかなかのデキですよ。


 しっかりとしたバック陣に囲まれて素敵な歌を聴かせてくれています。ちょっとローラ・ニーロの影響も感じますね。けっこう聴きやすいんでかなりオススメしておきます。でもCDの音は本当に悪いんだよなぁ。