addsomemusic2005-08-14



 たまにはブルーズを・・・というわけで、ただいまのBGMはミシシッピジョン・ハートの『THE IMMORTAL』なり。私がいま聴いてるアルバムは1960年代の再発見後に録音されたアルバム2枚をカップリングした編集盤2枚組というもの。もちろんその内容が悪いはずはないですね。彼は心地よいフィンガー・ピッキング・ギターが素晴らしいブルーズマンでこの時すでに70歳はすぎているはず。それなのに彼の歌の素晴らしさは本当に驚きです。


 ミシシッピジョン・ハート・・・聴く人によっては「フォーク」と捉えられるかもしれません。確かにトラディショナル・フォークの歌い手といってもしっくりきます。でも彼のスタイルをジャンルという枠組みに収めようとすること事態が間違っているような気もしますね。聴き手側が彼のブルーズを感じ取れればそれでいいんですよ。私には彼の歌に間違いなくブルーズを感じ取ることが出来るんです。それに彼の歌は全てのジャンルを超越したところに達していると言っても過言ではないと思ってますしね。


 収録曲で一番有名なのは「COFFEE BLUES」でしょうか。この曲に「三条へ行かなくちゃ。三条堺町のイノダってコーヒー屋へね。・・・」と日本的な歌詞でカバーした高田渡のバージョンは知ってる人は知ってると思います。彼は本当にミシシッピジョン・ハートの影響をモロに受けてると思います。それから、この曲の「〜I've just got to have my oh loving spoon. Just a loving spoonful」という歌詞からバンド名を付けたのがラヴィン・スプーンフルだということはファンの方ならみんなご存知かと。


 こんなシンプルで朴訥とした彼の歌は本当に染みます。たまに取り出して聴き入りたいサウンドですね。