addsomemusic2005-08-17



 CROSS COUNTRYのことはよく知らないけど1973年にリリースされた『CROSS COUNTRY』はなかなか好きな1枚。3人組によるいわゆるフォーク・ロック的な音なんだけど、曲によってはカントリー・ロックだったり、ロック色の濃い曲まである。でもそれらの曲に共通するのは素敵なハーモニーというところでしょうか。


 ちょっと線は細いんだけどその抜群のハーモニーが堪りません。基本的にコーラス&ハーモニーに滅法弱い人なもんでね。でも基本的に普通のロック・バンドですし、思いの他間口の広いバンドのように思いますので70年代ロック好きな方にはオススメいたします。


 1曲目の「TODAY」からその素敵なハーモニーにクラクラきちゃいましね。ほとんどの楽曲がオリジナルなんだけど、ウィルソン・ピケットでお馴染みの「IN THE MIDNIGHT HOUR」のカバーなんて取り上げてます。ノリがよくってソウルフルなこの楽曲をうんとテンポを落としてスローで歌われるんだから驚きます。メロウなハーモニー・ソングに生まれ変わっていていいアクセントになってますね。カントリー・ロック超の「TASTED SO GOOD TO ME」なんかはアコギの音色が印象的で個人的にはドツボな1曲。これがベストトラックです。こんな典型的なパターンに弱いんですよねェ(笑)。


 なんとなく矢吹申彦を思わせるジャケも良いですね。