addsomemusic2005-09-25



 ジャズを聴き始めると段々「レーベル買い」というのをするようになるんですよね。そのレーベルの代表的なものの一つにブルーノートがあります。特にハードバップ期のブルーノートはどれを聴いても名盤としか言いようがないくらい素晴らしい名演ばかりだと思います。


 ジャズ批評の別冊「完全ブルーノート・ブック」をペラペラめくりながら今度はどれを買おう?なんて思い出したらもう病気はかなり進行しているといえるでしょうね。


 ハードバップな音が好きな方にはブルーノートの1500番台ってのはまさに眩いばかりの名盤の宝庫だといえます。こんな風にレーベルだけでなくレコード番号まで追いかけ始めると重症といえるでしょう。


 そんなどれを聴いても名盤といえる1500番台の中で、というよりブルーノート最大の珍盤といえるアルバムは間違いなく1561番のアルバムに間違いないでしょう。栄光の1561番に君臨するSABUの『PALO CONGO』なんですがこれははっきり言ってジャズではありません。もちろん1957年の録音なんでフュージョンやロックでもない。じゃぁ何だ?といわれればキューバラテン音楽だったりします。SABUはパーカッション奏者で、ここではラテン・パーカッションの競演ともいえるノリのアルバムになってます。もちろんアルセニオ・ロドリゲスの参加がキューバ音楽ファンには最重要なんだと思いますが。


 なんでこんなアルバムがブルーノートから?なんて思いますがホレス・シルヴァー・トリオの1953年の録音でドラムのアート・ブレイキーと共にSABUが競演していたのが縁なんでしょうね。面白いアルバムなんで一度耳にしてみるのも良いかと思います。