addsomemusic2005-10-29



 なんとなくDOGWOODの『LOVE NOTE』を聴いています。1976年リリースで、オーソドックスなフォーク〜カントリー・ロックといったスタイル。世間的には認知度も低く中古価格も安い。まぁB級アルバムといったところでしょうか。いわゆるアメリカの田舎臭いタイプのサウンドで苦手な人もいるでしょうが、私はこのテの音がめっぽう好きなんですよね。カントリー・ロックとか本当にダメな人がいますがそれが私には信じられないんだよなぁ。まぁそーゆー人は大抵はUK好きなんですけどね(笑)。


 仲の良い仲間が楽しく歌ってますといった感じ。裏ジャケにはファミリーでの写真もあるしね。こーゆーのはまさにアメリカ的。アメリカは広いもんだから、あらゆる場所でこんなローカル・バンドが存在しています。みんな夢を持って「売れてやる!」と思ってるのかどうかは分かりませんが、そんなローカル・バンドのほとんどが「楽しく歌いたい」といった理由でバンドやってるんじゃないのかなぁと思いますね。特にカントリー・ロック系なんてその朗らかなサウンドのせいか余計にそう思っちゃうんだよなぁ。


 こんな「歌」を愛してやまない気の合う仲間やファミリーによるバンドはアメリカには掃いて捨てるほど存在しています。その全てが音楽性も素晴らしいとは言いませんが、子供の頃から音楽に接し、ファミリーや友人たちと一緒に歌って踊ってといった環境が根付いてるわけで、音楽性のレベルは置いておいても「音楽を楽しんでる」といった雰囲気はメチャクチャよく伝わってきますね。もちろん音楽性の素晴らしいバンドも数多くいます。このDOGWOODも本当に素晴らしいバンドだと思いますよ。個人的には猛烈にオススメなんですけどね。


 こんなバンドを聴いてると本当にアメリカの底力を感じますね。彼らがアメリカ音楽の底辺だというつもりはないですが、「音楽を楽しむ」といった土壌ができているということを痛烈に感じることができるアルバムだと思います。


 そんなところが私がアメリカの音に挽き付けられる大きな要因なのかもしれないなぁ。