addsomemusic2006-05-19



 あ〜もう忙しすぎて嫌になっちゃうねぇ。ブログのほうも週末日記となっています。こんな感じがずっと続きそうです。まぁ楽しみにしてる方も少ないとは思いますが、そんな奇特な方は週末に覗いて見てください。


 先日、酩酊爺さんのブログで意外な名前を見つけました。そこにはSANTIAGO TAMURAの名前が・・・。サンチャゴ・タムラ・・・いや昔はサンティアーゴ・タムラと表記していたような記憶が。思わず「懐かしい〜」と思っちゃったじゃない。もう15年以上前だったか、本当に好きでよく聴いていたんですよね。でも当時聴いていたといっても全然メジャーではなく自主カセットだったんだから、今頃になって彼の名前を目にするなんて夢にも思わなかったですよ。


 高校終わり頃・・・いや大学1年の頃だったかな?ミュージック・マガジンの自主制作のコーナーに紹介されていたのを見たのがキッカケでした。どの作品だったかなぁ。たぶん『RUMBO DE JAPON』だったはず。当時は割りとワールドミュージックのブームで、若かった私にはあらゆる音に興味があっていろんなものを聴いていたんですよね。そんな中で小さい記事だったけどSANTIAGO TAMURAの『RUMBO DE JAPON』が絶賛されているのを読んで興味を持ったんですよね。簡単な連絡先だけが記されていたはず。電話したのか葉書を送ったのか今では覚えてないけど、ネットが普及している今では考えられないような手間暇をかけて入手したんですよねぇ。


 基本はメキシカンを中心としたような中南米サウンド。それに和風な味付けがされていて、まさにごった煮サウンド。日本語の歌詞の面白さもあいまって人をくったようなユーモア感覚が満載・・・というよりも「くだらない」と顔がほころぶような独特の世界が展開していたんですよねぇ。もちろん貶してるわけでなく私なりの最大級の賛辞でございます。


 ただSANTIAGO TAMURAのスゴイところは他の作品では違った音楽嗜好を見せてくれるところ。幅広い音楽を吸収し彼なりのユーモアというスパイスが振りかけられてるんで、オールド・ジャズやラテンな曲をやってもやはりどこか一筋縄ではいかないところがある・・・まぁそれが彼の魅力であり、そんなところに当時強く惹かれたんですよね。


 当時、テープの感想とかを書いた手紙(ほとんどファンレター)まで送ったりしてました。そしたら丁寧に返事までいただいたりして恐縮でした。そんなSANTIAGO TAMURAなんですが、酩酊爺さんのところから辿って行ってmixiでご本人と遭遇。メールを送ったら私の名前を覚えてくれていました。これ結構嬉しかったです(笑)。


 昔のテープをCDに落としているようだったので、当時大好きで繰り返し聴いていた『RUMBO DE JAPON』『TURN UP YOUR RADIO』を送ってもらいました。10年ぶりくらいに聴いたSANTIAGO TAMURA・・・あ〜懐かしい。それにしても『RUMBO DE JAPON』は傑作だなぁ。1曲目の「ウルトラマン・スカ」から笑わせてくれます。こんなセンスが最高です。「HEY AMIGO!」や「SUMIDAGAWA HANABI NIGHT」なんてくだらなすぎ。もう最高!


 『TURN UP YOUR RADIO』は50年代のラジオ・ショウのパロディ。CMまで入れてる凝りよう。オールドな楽曲はみんなカバーだと思っていたら実はご自身のオリジナルだそう。今回初めて知りました。


 そんなわけで懐かしさを抜きにしても素晴らしいセンス溢れるSANTIAGO TAMURA。全ての歌や演奏がご自信による多重録音で、チープな自主録音のため音は悪いけど、そんなの全然関係ないくらいに楽しめる作品です。ここに来られるSSW〜フォーク好きにはキビシイかもしれませんが、雑多な音楽を聴かれてるセレクト仲間の方たちならきっと気に入ってもらえるはず。ぜひ! 


http://www7a.biglobe.ne.jp/~zircons/documents/column/column01/file0416.html