addsomemusic2006-07-21



 今日はRUSS KIRKPATRICKのアルバムでも。ちなみのこの名前、なんて発音するの?読めません(笑)。たぶん1971年リリースのセルフ・タイトル・アルバム。ジャケの雰囲気からマイナーな感じがビシバシと伝わりますが、まさにコロラドのマイナー・プレスもの。レコード番号がAR1001ってのもそそりますよね(笑)。


 彼自身によるアコギとボーカルを中心としたものに、曲によってはバックが付くといった程度のシンプルでまさにフォーキーな味わい溢れたアルバム。彼のなかなか渋いボーカルも魅力ですね。大半の曲が自身の手によるもので、ここでもハズレがない。


 あと注目すべきはバックになぜかニッティー・グリッティー・ダート・バンドのメンバーが名を連ねていること。どういった経緯でRUSS KIRKPATRICKのアルバムに参加したのかは不明ですが、あまりカントリー色の濃い内容にはなっていなくて、手堅く纏め上げているという感じ。まぁほとんどが弾き語りに近い演奏なんでねぇ。


 オープニングを飾るフォーキー・ソング「FAVORS」やアコギのカッティングがかっこよすぎる「TIME WAS」、スローナンバーでピアノを据えた「GOOD MORNING AND GOODBYE」といったオリジナルのデキもよいけど、アルバムのラストを飾る「MR. BOJANGLES」のカバーもそれらに全く引けをとらない、素晴らしいデキ。もちろんジェリー・ジェフ・ウォーカーの代表曲で数多くのカバーが存在していて、バックに参加しているニッティー・グリッティー・ダート・バンドもこの曲を取り上げていますよね。こちらのカバーもまた素晴らしいんだ。個人的にはランバート&ナッティカムによるカバーも忘れられません。