addsomemusic2006-08-04



 ただいまのBGMはBANANA & THE BUNCHの1972年にリリースされた『MID-MOUNTAIN-RANCH』なり。バナナのアルバムって他にもあるのかな?詳しい方教えてくださいな。


 バナナはもちろんヤングブラッズのメンバー。これがリリースされた1972年はヤングブラッズはまだ解散してなかったと思うけど、たぶん最末期の頃には間違いないはず。バナナはヤングブラッズではギターやピアノなどをこなしてマルチな才能を見せてくれていました。音楽性の幅の広さもメンバーの中では1番だったんじゃないでしょうか。特に3人編成となったラクーン時代でのインプロヴィゼーション溢れるプレイではバナナなくしては不可能だったと思います。


 そんな幅広い音楽性が見事に詰め込まれたのがこアルバムだと思います。クレジットにあるLAWELL LEVINGERという名前はバナナの本名で、このアルバムでは大半の曲を彼自身が書いています。バックにはJOE BAUER、MICHAEL KANEといった後期ヤングブラッズのメンバーが参加しています。息のあった演奏がとても気持ちよくアルバムの印象をよくしていますね。ヤングブラッズのメンバーのソロってけっこうバンドのメンバーがそれぞれ参加してるんですよね。仲がよかったのかな。


 オープニングを飾るのがチャック・ベリーの「BACK IN THE U.S.A.」のカバー。意外な印象もするけど、ここらあたりがバナナのルーツなんでしょうね。この1曲目がアルバム全体のカラーを決定付けていて、通して聴いてみて割りとR&B色の濃い内容だと思います。ただ一筋縄でいかないバナナらしい素敵なグッドタイム・ミュージックが満載なんですよね。スティールが鳴り響くカントリー・タッチの曲なんてジャケそのままなんですが、そんなカントリー・タッチの曲があるかと思ったら小気味良いピアノが素敵なジャズまで演ってるんだから面白い。とにかくヤングブラッズ関連のアルバムの中ではかなり好きな1枚だったりしています。