addsomemusic2006-09-15



 それにしてもこのSSWの裏名盤はいつまで続くんだろう?まぁ私がSSWモノを買い続けてる限り続くんだろうなぁ。で、SSWモノで最近ゲットしたものの中でお気に入りのものを今日は取り上げておきます。


 MICHAEL J.OLSEN & DAN HARTの『LIVING ROO』。1977年リリースのSSWデュオ。ミネソタで録音されてるんで、ミネソタのアーティストなのかな?ほぼジャケ買いで相変わらず詳細は不明。熱心な方はご自身でお調べください(笑)。全曲二人のオリジナルで、アコースティック中心のデュオ。割とスロー・テンポな曲が多くしっとりと歌っています。二人ともボーカルが渋い低音ボイスで「渋味」を漂わせています。ふたりがそれぞれ曲を書いていて、自分の書いた曲ではリード・ボーカルをとっています。メロディのよさは二人とも優れたものでどちらが良いとか悪いとかないですね。ボーカルはDAN HARTのほうが低い声なんだけど、ちょっとクセもなくキレイ過ぎて個人的にはそれほど魅力を感じないかなぁ。ジェントルな雰囲気が強いですね。美声ではないんですがMICHAEL J.OLSENのボーカルのほうが好みです。


 それぞれの楽曲が洗練されていて全体的にプリAORといったほうが通りが良いかもしれませんね。名盤度かなり高いです。「DAKOTA WOMAN」とかピアノが印象的な良い曲。「ON THE COAST」はコーラスが大きくフューチャーされたメロウな曲。サックスがクールです。バリトン・ハーモニー炸裂な軽快な「PAITEND CANYONS」はスローな曲が多いアルバムの中でよいアクセントになっています。フルートも効果的に使われてますね。イントロのハーモニカが哀愁を感じさせるアコースティックな「PADRE ISLAND」は染みる名曲。ラストの「SOLD ON THE PRAIRIE」は大勢のコーラスが参加した曲。コンガが入ってテンポもよくふたりが交互にリードをとって、アルバムに参加したみんながコーラスを付けるといった感じでラストに相応しいアレンジかな。間奏のサックスのソロもまたよいです。


 洗練されたメロディにサックスやフルートが入っているんだけど、それでもあまりクールで研ぎ澄まされたような感じではない。かといってカントリー系の楽しさとも違うし。アルバム・タイトル通りまさに「LIVING ROOM」で気の合う仲間たちと作った音楽といったほうが近いのかもしれませんね。ただ「和み」というのともまた違う。これはやはりミネソタという地と大きな関わりがあるのでしょうか?


 裏ジャケにクレジットとかあるんですが、下のほうに「David Crosby and Graham Nash appear nowhere on this album.」と書かれているのがなんとも面白かった(笑)。