addsomemusic2006-09-16



 すいません、今日は語らせてください。


 遂に欲しくて欲しくて欲しくて欲しくてしょうがなかったレコをゲットできました。もう今年1番の感動的な日です。本日我が家に届いたレコに針を落とした瞬間・・・そこから流れてくる素晴らしい音に思わず胸が詰まりました。実は知人に頂いたCDRでもう何度となく繰り返し聴いてはいたんですが、アナログから流れ出した音には「感動」以外の言葉が見当たりませんでした。もう100回以上は繰り返し聴いたアルバムなんですが、その魅力は全く色褪せることもなく、今まで聴いてきた音と比べ、更に素晴らしい音として私には響き渡りました。もう一生モノの宝物がいま私の手元にあるんです!泣きそうです。


 ADAMKOSKYの『IN YOUR EYE』。1973年にリリースされたオハイオの自主盤。日本でも、とあるサイトで取り上げられていてるんで興味をもたれている方も多いのでは?まぁ私もその一人だったんですが。まぁいろんな経緯があって耳にしたADAMKOSKYの素晴らしさには一発でノックアウトでした。そうなるとオリジナルのアナログを欲しくなるのが人情というもの。でもねぇ、これがかなりのレア盤でした。


 かなり少数プレスの自主盤。たぶん200枚とか500枚とか・・・よく知らないけど、そんなもんなんじゃないでしょうか?そんなレアなアルバムで、なおかつ結構な人気盤。海外でも人気のアルバムで見ることすら少ないのにオークションに出品されてもかなりの値段になります。日本・海外と何度かオークションに出た時には全て入札してきましたがどれも惨敗。しがないサラリーマンの小遣いではそうそう落札できるような額ではないんですよね。


 レア盤だけど、この2〜3年で6、7回はオークションで見かけたと思います。悲しいことに段々と落札価格が上がってきているんですよね。さすがにこれには「ヤバイな〜」と思い始めました。もともと高価なのに、年々更に値が上がってきているんですから。このアルバムを探し始めた頃の落札価格では今では落とせないような状況になってきてたんですよね。「あ〜こんなことなら無理をしてでもあの時に落としておけば・・」なんて思っても後の祭り。さすがにほとんど諦めかけてましたから。


 7月だったかな?海外のオークションに出品されました。万年貧乏生活の私ですが、タイミングがいいことにちょうどボーナスが出た時だったんですよね。この機会を逃すともうゲットできない・・・と思って、今まで見てきた落札価格よりも高い金額を思い切って入札!もう今まで自分が1枚のレコに付けた最高の金額でした。これなら絶対にゲットできるはず!もうムチャな金額でもなんでも今しか買えないんだから!!!・・・と思ったのに最終的に落札できなかった・・・ウソだろ???自分でも「高い」と思った金額を入れたつもりなのに更に上手なヤツがいました。やはり日本人でした・・・。


 金銭的なピークを過ぎてしまった時にヤフオクに出たんですよ。出品者は・・・知人でした。彼は私がこのレコを欲しがっているのはたぶん知ってるはず。これは私のために出品されたレコなんだと自分に言い聞かせました。そうでないと入札できない。だって今まで見た中で1番高い出品価格なんだから。


 ハッキリ言って借金しました(笑)。その借金を返すために急遽CDをヤフオクに出品しましたから。長年大事にしていたボブ・ディランのレアCDが予想以上の高値で売れたんでこれで借金返済はできましたが(笑)。たくさんレコードを買っていますが、けっこう厳しい台所事情なんです。だから私が入札してるレコには高値更新しないでくださいね(笑)。


 まぁ借金をしたくらいだから、ここで落とさないとね。開始価格が高かったのか、私が早々に入札してたんで他の方が遠慮してくれたのか(?)、名うてのビッダー達はもうみんな持っているのか、それとも単に人気がなかったのか・・・固唾を呑んで見守っていましたが心配を他所に開始価格で落札できました。それでも私が1枚のレコに支払った最高金額を大幅に更新してしまいました。・・・結構レア盤を持ってると思われてる方もいるようですが、どれも結構安く購入してるんですよ。


 いわゆる自主フォーク。CORONETというレーベルなんだけどレコード番号もないような自主盤。ADAMKOSKYは歌とともにギター、マンドリン、ドラムを演奏しています。他にはサポートでバンジョーが入るくらい。ほとんど一人によるシンプルなサウンド。だけどここには宝物が詰まっています。素晴らしい曲の数々。心を打つ素晴らしい歌たち。インスト曲もあり、全11曲で30分にも満たない本当に短いながらも至福の時。そうMARK HENLEYの『RIVERSONG』と同じ匂いがします。どちらも素晴らしすぎるアルバムで、日本の相場ではMARK HENLEYのほうが金額的には高いようですが、同じ金額を出すのなら個人的にはADAMKOSKYのほうにお金を払います。それくらい愛して止まないアルバムなんですよね。