addsomemusic2006-12-09



 アナログ・プレーヤーを新調したら今まで聴いてたものよりも音が格段によくなり、ターンテーブルにジャズのアルバムが載ることが多くなりました。で、大好きなアルバムを取り上げようと。


 ジャズ・ビギナーで、オシャレな飲食店などで流れるようなジャズが気になる方。そんな方に、最初の1枚としてマイルス・デイビスジョン・コルトレーンなんぞを私は紹介しません。まぁ彼らの作品にも素敵で心地よいサウンドのものはあるんですけどね。ただビギナーの方にはその選択が難しいですからね。コルトレーン知名度を信じて『アセンション』なんぞに手を出した時には・・・(笑)


 個人的にも心地よいジャズが好きなんで、そんな素敵なアルバムを。優しさと心地よさを併せ持った素敵なアルト奏者のポール・デスモンドをビギナーの方には強くオススメしたいなぁ。本当に軽やかに、まるでクラリネットのような音を聴かせてくれます。でも、これってスゴイことなんですよ。汲んでは尽きぬ軽やかで素敵なフレイジングの連続。本当にメロディアスでとても優しい音色。もう最高に夢見心地の世界を堪能できます。


 ポール・デスモンドといばデイブ・ブルーベックということになります。ピアノ奏者のデイブ・ブルーベックの下でポール・デスモンドは長年に渡り良きパートナーとしてカルテットを組んでいました。デイブ・ブルーベックといえばCMとかでもお馴染みの「TAKE FIVE」という超有名曲がありますね。


 そんなデイブ・ブルーベック・カルテットの『BRUBECK-DESMOND』は最高に素敵な1枚。1951年〜1952年の録音。このアルバムでは「STARDUST」「A FOGGY DAY」といった有名曲の収録も嬉しいけど、オリジナルの「CRAZY CHRIS」が白眉でしょう。それに演奏でバズーンが参加してるのも面白いですね。全体的に優しくメロディアスな音の連続だし、それになかなかスウィングさせてくれる至福の時を得られる素敵なアルバムだと思います。


 「ジャズ最初の10枚」の中に入れてやってください。


ブルーベック〜デスモンド+8

ブルーベック〜デスモンド+8

タイム・アウト

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