addsomemusic2007-04-06



 なんか春らしいアルバムでもないかな?なんて思って取り出して聴いてるのは辻香織の『春待ち詩』。アルバム・タイトルに「春」の文字があったんで安易にチョイスしちゃったけど、「春待ち」ということは春ではないよなぁ。どちらかといえば冬?(笑)まぁそんなことはどうでもいいわけで、このアルバムは密かな愛聴盤でございます。2004年リリースのアルバムで、本来はシンガーソングライターな彼女なんだけど、ここでは全曲カバー曲によるアルバムとなっています。


 でもねぇ、ここで取り上げてるカバー曲がクセモノだったりしています。だってアルバムのトップを飾る1曲目が細野晴臣の「冬越え」なんだからなぁ。これだけで、私のような70年代偏愛主義者にはノックアウトだったりしています。ついでに収録曲を書いておくと、杏「風は何も恐れはしない」、荒井由美「曇り空」、吉田美奈子「扉の冬」、ジャックス「君をさらって」、赤い鳥「虹を歌おう」、金延幸子「時にまかせて」、五輪真弓「少女」、高田渡「コーヒーブルース」、友部正人「一本道」・・・どうです?世のオジサン達が歓喜しそうな選曲。まぁ荒井由美吉田美奈子は理解できますが、高田渡友部正人なんて渋すぎるぜ!でも彼女の歌声ってちょっと舌足らずな感じでなかなかキュートだったりしてます。このアンバランス感が最高ですね!(笑)。


 個人的な好みですが大好きな「時にまかせて」と「コーヒーブルース」を取り上げてくれてるのが嬉しいです。今は亡き高田渡ご本人も「コーヒーブルース」にギターで参加してるのが驚き。ちなみに「君をさらって」でも早川義夫ご本人が参加という目玉が飛び出るような豪華ゲスト陣だったりしています。


 「コーヒーブルース」はシングルでもリリースされたんで、当時それなりに話題になりましたが、果たして売れたんでしょうかね??