addsomemusic2007-10-09



 もうとっくにこの「SSWの裏名盤」で取り上げてたと思ってたんだけど、よく見てみるとまだでした。ただいまのBGMはGUY & JOEの『GUY & JOE』なり。1972年リリースの素晴らしすぎるフォーキー・デュオ・アルバム。まさしく名盤と呼べるデキで、数あるフォーキー系SSWの中でもトップ・クラスの1枚かと。


 GUY & JOEの二人によるボーカルとギターを中心にバックにベースとピアノが加わる程度のなんともシンプルな音世界。囁きかけるようなボーカルがなんとも儚さを漂わせていたり、陽だまりのような暖かさだったりと、もう胸にビシバシと訴えてきます。そうかと思うとややアップテンポな曲では軽快なボーカルも聴かせてくれて、曲によってうまく表現していますね。


 全曲捨て曲なしのクオリティなんだけど、1曲目の「YOU WERE ON MY MIND」がまさに白眉。シンプルなアコギとともに哀愁味溢れたハーモニカがすすり泣くように響き渡るんですよ。そこに今にも消え入りそうなボーカルでもう胸を鷲掴みされてるようなせつなさ満点の名曲。続く「HARVEST」はタイトル通りの陽だまりの暖かさ。この頭の2曲でこのアルバムに永遠の価値を与えてるように思いますね。ややカントリー・タッチの「WILL YOU SPEAK TO ME」は淡々として地味なれどなかなか染み渡るフォーキー・ソング。ピアノが印象的な「MORNING」ではややアシッドなテイストが感じられます。ややジャジーな「GENTLE MAN」もいい曲だなぁ。とにかく他にもいい曲がたっぷり入った名盤なんで激オススメしておきます。