addsomemusic2007-12-31



 仕事だったんだけど、雪が本格的に降り出してきて「こりゃヤバイな〜」と思って早々に帰宅。あ〜久しぶりにゆっくりとした時間がとれました。さて、今年ラストには何を取り上げようかな?と。


 巡回してるブログでヴァン・ダイク・パークスのアルバムが紙ジャケでリリースされたのを知りました。へ〜ヴァン・ダイク・パークスまで紙ジャケか〜なんて思って興味が沸きますが購入する予定はナシ。でも急にヴァン・ダイク・パークスが聴きたくなってきました。


 ヴァン・ダイク・パークスの1st『SONG CYCLE』は賛否両論あるんでしょうが、個人的にはメチャクチャ好きなアルバムなんですよね。60年代だけで限定すればラヴィン・スプーンフルの1stと並んでベストともいえるくらいに愛してやまないアルバム。だって自分のHPのアドレスにも使ってるくらいですからね(笑)。まるで万華鏡のように煌くポップ・サイケの名盤中の名盤だと信じて疑いません。間違いなく『ペット・サウンズ』よりも上です(問題発言?)。


 そうか今日は大晦日だ!そんなわけで『SONG CYCLE』ではなく、ヴァン・ダイク・パークスの初期(『SONG CYCLE』以前)シングル「NUMBER NINE」を聴いています。曲名の通り、ベートーベンの第九のカバーです。これがねぇ、大袈裟なアレンジにヘナチョコなボーカルがあいまってポップ・サイケの珍盤ともいえる仕上がりになっています。詳細は不明ですが、このアレンジは絶対にヴァン・ダイク・パークス自身じゃないでしょ。


 高校生の頃にヴァン・ダイク・パークスの魅力に取り付かれてからというもの、初期の「NUMBER NINE」「COME TO THE SUNSHINE」はいつかは聴いてみたいと願っていた曲でした。そんな願いは割りと早くかなったんですよね。当時、FMの「クロスオーバーイレブン」という番組で今では伝説とも言えるヴァン・ダイク・パークス特集があったんですよ(選曲は小倉エージ氏)。そこで「NUMBER NINE」「COME TO THE SUNSHINE」はもちろん未CD化の激レア音源の数々を聴くことができたんですよね。そのエアチェック・テープは今でも保存しています。


 「NUMBER NINE」をエアチェックテープでなく、ちゃんとしたフォーマットで入手したのは1996年の『IN THE BEGINNING』というコンピCDでした。今思うとかなりブートくさいCDですが、このCDの1曲目に「NUMBER NINE」が収録されていて、本当に喜んで買った覚えがあります。ただ音は思い切り悪かったです(笑)。


 キレイな音で聴きたいと思っていても広島の中古レコ屋でそんな激レア盤が買えるはずもありません。まだネットで通販なんてのもよく分からなかった頃だったと思うし、特に海外でレコードを探すなんて想像すらしていなかった時期でしたからね。そんな折、東京に遊びに行った時に『THE CORE OF ROCK』というオムニバス・アルバムをゲットできたんですよね。これはMGMのサンプラー。「NUMBER NINE」「COME TO THE SUNSHINE」のシングル盤はワーナーではなくMGMからのリリースだったんで、このサンプラー・アルバムに2曲とも収録されていたんですよね。残念ながら共にB面曲は未収録でしたが、それでもアナログでちゃんとした音質で聴けると思って興奮して買ったもんです。そんなこんなで、結構思い入れがあったりするんですよね(笑)。


 なかなかオフィシャルでCD化してもらえないもんですね。権利関係とかもあるでしょうし、特に本人が嫌がるだろうしね(笑)。


  


ソング・サイクル<紙ジャケットCD>

ソング・サイクル<紙ジャケットCD>

 

 それではみなさん、良いお年を!来年もよろしくお願いいたします!!!