addsomemusic2009-02-17



 CSN関連のアルバムの中ではCROSBY, STILLS, NASH & YOUNGの『DEJA VU』がずっと好きでした。今でも大好きなアルバムなのには間違いないけど、ここ数年取り出して聴くのは圧倒的にCROSBY, STILLS & NASHの『CROSBY, STILLS & NASH』になっています。たぶん今の私にはこの1stが一番しっくりくるんでしょうね。


 その名の通り、デヴィッド・クロスビー、スティブン・スティルス、グレアム・ナッシュによる3人組。元バーズやバッファロー・スプリングフィールドホリーズのメンバーだった・・・なんて肩書きは必要ないくらいに当時としては群を抜いて素晴らしいセンスに溢れたバンドだったと思います。三者三様ながら、バランス感覚に溢れていたのは、彼らの生み出すメロディと美しいハーモニーに負うところが大きいでしょう。彼らの登場は60年代後半の淀んだ米国においては貴重な存在であったはず。その存在感と完成度から、CSNモドキがたくさん現われたし、その後の70年代へと繋がる音楽的な橋渡しになったと思います。いや、大袈裟でなくて本当に。


 オープニングを飾る長尺な「SUIT: JUDY BLUE EYES」が最高でしょう。組曲形式になっており、長さを感じさせない美しい曲。ラストのコーラスのところが聴こえてくると「キター!」って気分になっちゃいます。軽快な「MARRAKESH EXPRESS」や「YOU DON'T HAVE TO CRY」なんて本当に良い曲ですね。昔は苦手だったクロスビーの曲も、最近では普通に好きで聴いています。個人的には「LADY OF THE ISLANDS」「HELPLESSLY HOPING」とアコースティックなナンバー2連発が好き・・・なんて書くと地味好みだと思われそうですね(笑)。


 改めて聴いてみたけど、アルバムの完成度は『DEJA VU』より遥かに高いですね。


クロスビー、スティルス&ナッシュ

クロスビー、スティルス&ナッシュ