addsomemusic2009-10-27



 ただいまのBGMはASYLUMの『FIRST AND LAST』なり。オリジナルは激レアでサイケ・コレクターが血眼になって探してるようなものかもしれませんが、アナログ・オンリーながら再発もさてています。音も良いし私なんかは再発盤で十分です。でも内容が良いとやはりオリジナルで聴きたい・・・なんて思ってしまいますが、それは叶わぬ夢で終わるのでしょう(笑)。


 1973年リリースのたぶん唯一のアルバム。もともと陸軍士官学校の学生達によって結成された学生バンドなんで、裏ジャケに映るメンバーの写真も本当に若い。そんな若者達がこれほど素晴らしい曲の数々を書き上げたかと思っただけで驚愕に値しますね。7人編成のようで、ボーカルは男性と女性がいます。シンプルな演奏と女性ボーカルの歌のみといった「BEEN DOWN THAT ROAD TOO」「THE FIRST TIME」「DELIVERANCE」は本当に美しい。ヒッピー・フォーク・ロック(なんだそれ?)って感じの「I WILL BE FREE」「HELP ME BE SOMEONE」も完成度も高く素晴らしいデキ。ブレッドの「IF」のカバーも違和感なく納まっていますが、これが本当に良いデキで、あまるの美しさにノックアウトされてしまします。


 とは言っても、やはり学生バンドのチープさにサイケ・フィールがビシバシと伝わります。もちろん安っぽいという意味ではないです。ある意味、奇跡的な1枚。学生バンドだったり、自主盤だったり・・・といった世界には稀にこんな奇跡的なアルバムが存在するんですよね。