第24回セレクト合戦

addsomemusic2010-08-08

 音楽仲間で行っている「セレクト合戦」。まぁテーマに沿った全12曲のCDRを作成して交換しようというものです。今回のテーマはズバリ「インスト・セレクト」。インストといってもジャンルも多種多様ですよね。専門のロック〜フォークからジャズ、クラシックまで手を広げるときりがない。そんなわけで「裏テーマ」として「ウッドストック」限定インストものでセレクトしちゃいました。アナログの音源も多くあるんですが、面倒なんでCD音源のみでチョイス。ここらあたりは手抜きでスイマセン。


1 JUST WHEN I NEED YOU MOST / TONY WILSON


 いきなり「歌モノ」という掟破り(笑)。まぁこのセレクトのテーマ曲という位置づけで確信犯的に収録しちゃいました。そんなわけでボーナス・トラック扱いということで私のセレクトは13曲入りになっています。オリジナルはもちろんランディ・ヴァンウォーマーで、このカバーのほうが実は好きだったりしています。この曲はベアズヴィルの楽曲の中で最も有名な曲でしょう。トニー・ウィルソンの1978年にベアズヴィルからリリースされた『CATCH ME』に収録されてますが未CD化だったと思います。


ベアズヴィル・ボックス・セット

ベアズヴィル・ボックス・セット


2 FROM THE HEART / ARTIE TRAUM & PAT ALGER


 これより本編?アーティ・トラウムとパット・アルジャーふたりの卓越したアコギ・プレイが美しくも心地よいナンバー。1980年にリリースされた二人のデュオ・アルバム『FROM THE HEART』より。このアルバムはもちろん歌モノ中心ですが、この曲のように美しくメロウな曲が揃っている名盤です。


フロム・ザ・ハート

フロム・ザ・ハート


3 THE OLD CHAIR IN THE CORNER / TOM AKSTENS


 前曲に引き続きシンプルな曲。実はこの曲でもアーティ・トラウムがアコギを弾いています。トム・アクステンスとのアコギ2本による美しいナンバー。1976年にリリースされた『ORIGINAL AND TRADITIONAL MUSIC』より。このアルバムでアーティ・トラウムはプロデュースも務めていて、こういった繋がりが数多く見られるのもウッドストックサウンドならではですね。


オリジナル・アンド・トラディショナル・ミュージック

オリジナル・アンド・トラディショナル・ミュージック


4 CONCRETE CANYON BOOGIE / ERIC WEISSBERG & DELIVERANCE


 ここらあたりで熱いナンバーでも。ギターとバンジョーが熱く絡み合うブギー・ナンバー。ほとんどエリア・コード615のようですね。1974年にリリースされた『RURAL FREE DELIVERY』より。エリック・ワイズバーグはウッドストックサウンドを追いかけていくと何度となく名前を目にしますね。翌年ディランの『血の轍』にデリヴァランスが参加しているのは有名な話?


ルーラル・フリー・デリヴァリー

ルーラル・フリー・デリヴァリー



5 BLUE DEVILE BLUES / GEOFF MULDAUR


 本当はベターデイズあたりにインスト曲はないかな?と探してみたんだけど無いようなのでジェフ・マルダーにしてみました。これは2002年のライブ音源でジャグ・バンド編成によるものジェフはカズーで参加、ジャグを吹いているのはフリッツ・リッチモンド。ジェフの未発表音源を集めた『RARE AND UNISSUED-COLLECTORS' ITEMS 1963-2008』より。



6 NEW JUG BAND WALTZ / JOHN SEBASTIAN & THE J-BAND


 ジョン・セバスチャン率いるジャグ・バンドによるワルツ・ナンバー。美しいハーモニカはもちろんジョン・セバスチャンによるもの。ここでもフリッツ・リッチモンドがジャグを吹いています。1996年にリリースされた『I WANT MY ROOTS』より。JOHN SEBASTIAN & THE J-BANDの次のアルバムには先に収録したジェフ・マルダーも参加しています。繋がってますね!


I Want My Roots

I Want My Roots


7 LULLABY FOR THE FIRST BORN / JESSE WINCHESTER


 軽くスキャット(?)が入るジェシ・ゥインチェスターの美しい小品。1972年にリリースされた『THIRD DOWN, 110 TO GO』より。ジェシ・ウィンチェスターといえば前年にリリースされた1stのみで語られていますが、これもそんなに悪いアルバムではないですけどね。プロデュースはトット・ラングレン。


Third Down 110 to Go

Third Down 110 to Go


8 THE REAL WOODSTOCK RAG / JOHN SIMON


 ウッドストックサウンドを語る上で欠かすことができないのがジョン・サイモンですね。ジョン・サイモンのピアノによるラグタイム・ナンバー。なんといってもこの曲名が最高じゃないですか。1972年にリリースされた『JOURNEY』より。


ジャーニー

ジャーニー


9 SHORT VISIT / DAVID SANBORN


 えっウッドストックサウンドなのにジャズ?・・・はい。デヴィッド・サンボーンはもともとバターフィールド・ブルース・バンドのメンバーでもあったわけだし、この曲はジョン・サイモンの『JOURNEY』に収録されている曲でもあります。1978年にリリースされた『HEART TO HEART』より。プロデュースはもちろんジョン・サイモン。



10 MANY RIVERS TO CROSS / JIM WEIDER


 ジミー・クリフの名曲のカバー。ジム・ウイダーは生粋のウッドストック生れ。その後、ロビー・ロバートソンの後釜としてザ・バンドの再結成に参加したのはご存じのとおりですね。哀愁溢れるギター・プレイが流石としかいいようがないですね。これ未発表のロング・バージョンで『HEART OF WOODSTOCK』というコンピより。


ハート・オブ・ウッドストック Music From Woodstock

ハート・オブ・ウッドストック Music From Woodstock


11 IMOJOCHU / AMOS GARRETT


 ウッドストックサウンドを語る上で最重要ギタリストといえば間違いなくエイモス・ギャレット。タイトルから彼の親日ぶりが分かるファンキー・ナンバーでハーモニカの音も合わせて最高にカッコイイ。1982年にリリースされた『AMOSBEHAVIN'』より。CDのジャケって今買えるヤツはオリジナル仕様じゃないんですね。これは残念。


Amosbehavin'

Amosbehavin'


12 FOURTEEN TURTLES / ARTIE TRAUM


 ウッドストックでのアコギ・サウンドとなるとアーティ・トラウムは欠かせません。このセレクトでも3度目の登場(笑)。泣きのハーモニカはジョン・セバスチャンによるものです。1999年にリリースされた『MEETINGS WITH REMARKABLE FRIENDS』より。このアルバムにはザ・バンドのメンバーを始め豪華ウッドストック界隈のアーティストが挙って参加しています。


Meetings With Remarkable Friends

Meetings With Remarkable Friends


13 AMAZING GRACE / PAUL BUTTERFIELD & JOHN SEBASTIAN


 ラストは有名なフォーク・ゴスペル曲のインスト。なんともソウルフルなマウス・ハープを吹いてるのがポール・バターフィールドとジョン・セバスチャンなんだからもう堪んないですよね。1977年にリリースされたMUD ACRES名義の『WOODSTOCK MOUNTAINS』より。これは当時のウッドストック・フォークのセッション・アルバムでもう本当に名盤ですよ!


ウッドストック・マウンテンズ

ウッドストック・マウンテンズ