addsomemusic2004-11-18



 昨日に続き、下ネタ系コミックソングでも(笑)。なぎらけんいちの名曲「悲惨な戦い」で、これは1973年リリースの『葛飾にバッタを見た』に収録されてました。翌年にはシングルでリリースされて、けっこうなヒットになったそうですね。


 相撲が舞台で、若秩父雷電の取組中にマワシが落ちるといったストーリー物。1行で書いちゃうと簡単な下ネタ・ソング風なんだけど、これが本当に面白い。曲はいわゆる70年代フォークで、メロディの起伏も少なく淡々としたもの。6分にも及ぶ大作を飽きずに聴かせられるのも、その歌詞の素晴らしさからでしょうね。今ではタレントとしての活躍が多いなぎらけんいちなんだけど、そのタレントとしての才能がこの当時から存在していたことを痛烈に感じます。


 まるで目の前の出来事のような描写と面白い方へ面白い方へと持っていく展開が分かっていても笑いがこみ上げてきますねぇ。個人的には数あるコミックソングの中でも5本の指に入る大傑作だと思ってます。


 個人的に大好きなフレーズが「全く引力とは恐ろしいもので」というところ。コミックソングで「引力」という言葉がでてくるのがなんとも可笑しい。なぜかこの部分でニヤリとしちゃうんですよねぇ。


 「何か体をささえる物はありませんか?」
 「何かつかむ物はありませんか?」


 といったラストの落ちに入る前にもう笑っちゃうんですよねぇ。最高です。


 ちなみに「新・悲惨な戦い」という曲もありますが未聴です。知ってる方、どんな曲なのか教えてくださいな。