addsomemusic2004-11-19



 さて勝手に始めた「コミックソング特集」も4回目となると読んでる方がキツイかな(笑)。最近の日記を見てたらコミックソング大塚愛にスピード・・・おかしいなぁ私の専門は70年代アメリカなはずなのに・・・だんだん常連さんが消えていきそうな予感がしだしたんで「コミックソング特集」は今回で終わりにします。でもまだまだネタは山のようにあるんで、そのうち第2弾もやりますよ(笑)。


 過去3回とりあげたコミックソングはそのどれもが歌詞に重点を置いたものでした。もちろん面白い歌詞ってのがコミックソングの最重要な部分ではあるんだけど、メロディやアレンジで笑わせるといったタイプの曲も存在します。その代表格ともいえるのが金沢明子の「イエロー・サブマリン音頭」じゃないでしょうかね?


 1982年リリースのこの曲はもちろんビートルズの大ヒット曲。そんな超有名曲を日本語で民謡歌手に歌わせたのがこの「イエロー・サブマリン音頭」なんですよね。この曲ってけっこうスゴイですよ。だって作詞作曲はもちろんレノン=マッカートニー、訳詩が松本隆で編曲は萩原哲晶、とどめにプロデュースが大滝詠一でございます。


 大滝詠一は「ナイアガラ音頭」をはじめ、『LET'S ONDO AGAIN』とか、音頭ものの第一人者であったわけですよ(なんのこっちゃ)。そんな彼がかの名曲「イエロー・サブマリン」を音頭にまとめあげたのだからスゴイですよねぇ。なんといっても萩原哲晶のアレンジが冴えてますよね!クレイジーで鍛えられた音頭魂健在です。残念ながらこの曲が萩原哲晶の遺作なんですよね。


 遊びどころ満載で、これでもか!というくらいにネタやアイデアを詰め込んでます。イントロの出だしは「抱きしめたい」なんですよね。その後「軍艦マーチ」「スーダラ節」「デイ・トリッパー」から「アイ・フィール・ファイン」までいろんな曲がちらほらと(笑)。


 ビートルズの「イエロー・サブマリン」にも潜水艦搭乗員のセリフみたいなのがありましたが、「イエロー・サブマリン音頭」でもラストに再現。それが大ウケ。なんてったって「エリナ・リグビー」の空耳で有名な「ハザマケンジ氏」が登場ですから(笑)。


 その「ハザマケンジ」と言ってるのが杉真理で、「ALL TOGETHER NOW」と叫んでるのが佐野元春です。お〜ここでナイアガラ・トライアングルVOL.2が揃うとはね!


 そんなわけで、この曲はナイガラ・マニア、クレイジー・マニア、ビートルズ・マニアみんなが泣いて喜ぶようなネタが満載でした。この曲はぜひとも海外のビートルズ・コレクターに聴いてもらいたいなぁ。数あるビートルズ・ソングのカバーの中でも屈指の迷曲ですからね!