addsomemusic2004-12-10



 今回紹介するのは1981年にリリースされた『KENT STATE』です。これは映画のサントラなんですが、私のように映画を見ずに、このサントラを購入される方って何が目的なんでしょうか?まぁ細道で取り上げるくらいだからジョン・セバスチャンが参加してるわけで、それ目的で購入される方って多いんでしょうか?


 たぶんケン・ローバー目当てで購入される方が多いような気もします。ケン・ローバーは『CONTEMPLATION(VIEW)』や『KEN LAUBER』といった素晴らしいウッドストックサウンド〜スワンプなアルバムをリリースしたアーティストで、その内容の良さから今でもかなり人気のアーティストではあります。その後、映画音楽へと進んでいったそうなんだけど、この『KENT STATE』もケン・ローバーが映画音楽に携わっていた時に作られた1枚。ケン・ローバーはここではプロデュースやらなにやらで大活躍。KEN LAUBER & ORCHESTRA名義でA面のラストとB面全てでクレジットされてますが歌はなく全てインスト。往年のスワンピーな音は全く聴かれません。他にもリチャード・マニュエルやガース・ハドソン、ジェイムス・バートン、ジェシエド・デイヴィスらも参加。そうかジェシエド・デイヴィス好きも買うかなぁ。


 ジョン・セバスチャンは「DON'T HIDE YOUR LIGHT」という曲でボーカルをとっています。この曲はジョン・セバスチャンとケン・ローバーとの共作。わりとポップな曲調でウキウキしちゃうような素敵な曲でございます。裏ジャケのクレジットではジョン・セバスチャンはギターとハーモニカも手がけてるようです。そこで思ったんですが、GRACE SLICKがボーカルをとる「DANCE AROUND THE SUN」にはハーモニカの音が聴かれます。曲ごとの詳細なクレジットはないんですが、この曲でハーモニカを吹いてるのもきっとジョン・セバスチャンなんでしょうね。


 この曲はある意味で貴重です。だってジョン・セバスチャンは1976年に『WECOME BACK』をリリースして、タイトル曲のヒットがあったものの、その後なぜか新作は発表されないんですよ。で、待望の新作は1992年の『TAR BEACH』まで待たなければなりませんからね。その空白の16年間に発表された数少ないオリジナル曲ですからねぇ。