addsomemusic2005-01-18



 60年代半ばから70年代初めまでに活躍していたヤングブラッズ。60年代フォークロック・バンドとしてはラヴィン・スプーンフルと並んで大好きなバンドですね。ジェシ・コリン・ヤングを中心とした3人組で、彼らの代表曲ともいえる「GET TOGETHER」は当時のフラワー・ムーブメントにおけるテーマ曲のような存在でした。


 ヤングブラッズ=60年代という印象ですが個人的には70年代にリリースされた何枚かのアルバムが好きだったりします。中でも1971年にリリースされたライブ・アルバム『RIDE THE WIND』が私のフェイバリット・アルバムですね。


 「GET TOGETHER」を初め彼らの代表曲ばかりが歌われてますが、3ピース・バンドのライブということでなかんかシンプル。無駄な装飾もなくちょっとジャジーな雰囲気が詰まっています。ボーカルのジャシ・コリン・ヤングはベース奏者なんで割りとベースの比重が大きいんですよね。ギターはバナナがピアノと兼任なんでギター・サウンドは薄い。ここらあたりがジャジーな雰囲気を感じさせる要因なんでしょうね。長尺な「RIDE THE WIND」は真骨頂にしてベストトラック。最高の演奏を聴かせてくれています。大好きな「SUGAR BABE」は山下達郎が在籍していたバンドのシュガー・ベイブの名前の由来となった曲だとか。カズーがゴキゲンです。ここで聴かれる「SUNLIGHT」がとてもいいんですよね。なんだか気だるい曲なんだけど心地よさはバツグン。「SUNLIGHT」はジェシ・コリン・ヤングのライブ盤で1曲目を飾っていましたね。残念ながら未聴なんですけどね。


 たった6曲と曲数は寂しいんだけど内容の濃いアルバムだと思います。シンプルで聴く人によっては地味なライブ・アルバムかもしれませんが、私はこれを聴くとヤングブラッズってライブ・バンドだったんだなぁと思っちゃうわけですよね。