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以前、風来坊さん（http://d.hatena.ne.jp/huraibou/）のブログで取り上げられていて「聴いてみたい」と思ったアルバムがありました。Coco d'Or（ココドール）のアルバムで、先日タワレコを覗いたらちゃんと置いてありました。もともと2004年にリリースされたアルバムで、そのアルバムに未発表曲とDVDをプラスした完全版として再発されてたんですよね。でもその時は買わなかった。だって3500円もするんだもん（笑）。
で、昨日TSUTAYAを覗いてみたら、このアルバムが置いてあるじゃないですか。それも完全版ではなく2004年版が・・・でもこの2004年版は悪名高きCCCDなんですよねぇ。まぁ3500円もなかなか出せないんでとりあえず聴いてみたいので借りてみましたよ。で、これかなり良いです。
ココドールとはhiroの別名のジャズ・ユニット。hiroはもちろん元SPEEDね。この元SPEEDなんて肩書きも今となっては必要ないと思いますが。ココドールのこのアルバムはもちろん全曲ジャズです。おまけに全部英詩。いくつか知らないけど、まだまだ若いはずなのにジャズ・ボーカル・アルバムに挑戦するなんて素敵ですよね！
確かに歌い方は素直で薄味に感じなくもない。でもこれを聴いて根っからのオールド・ジャズ・ボーカル好きが「イマイチだ！」と言っちゃうのはお門違い。もともとポップス畑のボーカリストによるジャズ・アルバムとしては秀逸で、今風センスの良さを感じます。曲によっていろんなプロデューサーを迎えていて、COLDFEET、須永辰緒、福富幸宏・・・といったいわゆる正統派ジャズ畑の人達ではないのがセンスの良さを感じさせるし、ジャズ・ボーカルの古くささを与えずかっこよく聴かせてくれている要因なんでしょうね。あきらかにオールド・ジャズ・ボーカルものとは方法論が違うので、今の若いジャズなんて聴いたことがない人にぜひ聴いてもらいたいですね。
選曲もジャズ・スタンダードから80年代、90年代の楽曲まで取り上げていて単調にならずにバラエティ豊かに聴かせてくれます。個人的にはスモール・コンボによる演奏の「RUTE 66」なんて最高ですね！あと「AND THE MELODY STILL LINGERS ON」「SUMMERTIME」あたりがベスト・トラック。ビッグ・バンド風やストリングスものはなくてもいい（笑）。
今度は小さい編成でのスウィンギーなライブ・アルバムをリリースしてください。よろしく！
