addsomemusic2005-03-03



 1982年12月9日、ワシントンDCのワックス・ミュージアムに居た人達は世界一の幸せ者だと思う。この日、NRBQジョン・セバスチャンの共演が見れたのだから!共にマイ・フェイバリットなアーティストのまさに夢の共演!そんな共演がCDで聴けるのは嬉しい限りだけど、こんなの聴いたらその現場に居合わせたかったと心の底から思いますよね。


 今回の細道はまたしても全然細道ではなく王道系ですが、これはジョン・セバスチャン好きなら聴かないとマズイでしょ的なNRBQ with JOHN SEBASTIANの『LIVE AT THE WAX MUSEUM』。先に書いた通り1982年のNRBQのライブで、アンコールにゲストでジョン・セバスチャンが参加(もともとはソロでNRBQのオープニング・アクトを務めていた)。なんと7曲もの共演を残してくれています。


 NRBQラヴィン・スプーンフルの専売特許ともいえるグッドタイム・ミュージックの良き継承者だと思います。ただこれもNRBQの一面だけであって、彼らはラヴィン・スプーンフル以上に柔軟性に富んだイカしたバンドで、現在もバリバリ現役のライブ・バンド。まさに世界一のバー・バンド等、彼らを賞賛した言葉はあまりにも多すぎますね!


 前半はNRBQ単独のライブ。この頃はまだアル・アンダーソン在籍時の最強メンバーだった時で文句なく素晴らしくゴキゲンな演奏を聴かせてくれています。ライブならではのエヴァリーやテンプスらのカバー曲もまじえ、彼らのオリジナルやクリスマス・ソングなどなど、本当にとても楽しめますね。


 「DID YOU EVER HAVE TO MAKE UP YOUR MIND?」のイントロが始まった瞬間に鳥肌たっちゃった。ちょっとテンポが早めのアレンジで軽快にスプーンフル・ナンバーがはじまり、ここからが共演の7曲がスタート。曲が終わってジョン・セバスチャンが紹介されます。「LOVIN' YOU」を挟んで、続くはビッグ・アル渾身のバラード「NEVER TAKE THE PLACE OF YOU」。ここではジョン・セバスチャンはハーモニカで彩りを添えています。ボーカルはジョン・セバスチャンの戻って「YOU DIDN'T HAVE TO BE SO NICE」。こーゆーの聴いちゃうとセバスチャンとNRBQとの相性って本当にいいな〜と思いますよね。続いて「ワン・ツー・スリー」のカウントと共に軽快に始まる「DO YOU BELIEVE IN MAGIC」!個人的にはこれで鳥肌全開です(笑)。私は絶対に魔法を信じますよ。このNRBQとセバスチャンとの共演自体が魔法ですからね!「SHAKE, RATTLE AND ROLL」のカバーを挟んでオーラスは「DARLING BE HOME SOON」。これも素晴らしいデキですね。


 さすがにジョン・セバスチャンのボーカルは全盛期と比べると弱い部分もあるし、安易なスプーンフル・ナンバーも懐古的な感じだけど、それでもやっぱり良いものは良い!特にジョン・セバスチャンのライブはほとんど弾き語りのソロくらいしか残されていないんで、ちゃんとしたバンド演奏でのスプーンフル・ナンバーってのは魅力大ですよね。


 まぁ大好きなアーティストの共演なんで、私がこのCDについて悪く書けるはずがないじゃないですか(笑)

Live at the Wax MuseumLive at the Wax Museum