addsomemusic2005-03-19



 すでにあちこちのブログ等で取り上げられてますが、当然ここでも取り上げます。


 本日は仕事が休みだったんで朝も早くからレコード屋と本屋に行ってきました。もちろんお目当ては大滝詠一の『NIAGARA MOON 30th Anniversary』とレコードコレクターズ4月号を購入するため。『NIAGARA MOON』は一応3月21日発売なんですが、すでに店頭に並んでいます。開店と同時に購入してニンマリなのです。レココレももちろん『NIAGARA MOON』特集。これはすでに店頭には並んでいたものの、このCDを聴きながら読みたいと思って今日まで我慢しておりました(笑)。


 いまでこそ普通のファンに格下げとなりましたが、一応ナイアガラーへの道に片足をズッポリと突っ込んでいた人なんで、こんな30周年記念盤とか出ちゃうと間違いなく買っちゃうんですよねぇ。バカとしか言いようがないですが、これで6枚目の『NIAGARA MOON』です。ボックスを持っていない(手放した)のが唯一の救いか(笑)。


 私のようなロンバケやイーチ・タイムで青春を送った人は多いと思います。確かにこれらのアルバムは共に名盤で名曲揃いの永遠のマスターピースだと思ってます。でも私が大滝詠一を聴き始めて20年。この2枚だけだったらとっくの昔にファンではなくなっていただろうと思いますね。長きに渡りファンであり続けてこれたのも『NIAGARA MOON』を初めコロンビア時代のナイアガラ・サウンドを耳にし、その内容に狂気・興奮したからに間違いありません。だからといってエレックやコロンビア時代のノベルティー路線が大滝詠一の真髄だと言い切るつもりもありません。『NIAGARA MOON』と『A LONG VACATION』の2枚のアルバムは対となっていて、そのバランスがあってこその大滝詠一だと思っています。


 とにかく大傑作の『NIAGARA MOON』ですが、今更アルバムの内容について触れる必要もないでしょう。なんといっても今回ボーナストラックで収録された14曲が本当に興奮します。全部オケだけなんですが、これが最高にカッコイイ。どうしてもボーカルに耳が行きがちなんで、改めてオケだけ聴くとその演奏力の素晴らしさに腰が抜けそうになります(笑)。よく細野・林のリズム隊が素晴らしいと言われてますが、まさにその通り。この時代にこれだけのグルーヴが出せたのは細野だけでしょうね。そのリズム隊ばかりが注目されてますが、当時の鈴木茂のギターは驚愕モノだと思いますよ。もっともノッてた時期でしょうね。もちろん佐藤博のピアノにはしびれます。貴重な音源ばかりでもう朝から延々リピートです。デカイ音で聴いてたら本当に鳥肌立っちゃった。個人的に「論寒牛男」と「ロックン・ロール・マーチ」「福生ストラット(パートⅡ)」「シャックリ・ママさん」のオケには興奮した。


 さすがに30周年ということか、またも裏ジャケが変更になってます。それも今回のはエレックのオリジナル・バージョンをモチーフにしてるところがこだわりを感じるし、着ているシャツも30年前と同じ(笑)。それにしても本当に物持ちが良い人ですよね。あとCDの帯が黒と黄色になっていてこれもエレックの帯と同じ色になっているところもナイアガラーの心をくすぐるところなんでしょうね。


 今回の30周年記念盤で初めて『NIAGARA MOON』を買われた方、大変申し訳ないですが95年盤のCDもあわせてご購入することをオススメいたします。こちらには貴重なスタジオ・ライブが6曲も収録されていますから。このライブがまた死ぬほどカッコイイんだ!


 さて2006年3月21日には『NIAGARA TRIANGLE VOL.1 30th Anniversary』が出るのを楽しみにしましょう!