addsomemusic2005-03-23



 3月15日の日記ゴールディ・ホーンを取り上げたら思いのほか反応があったんで、それに気を良くして今日もゴールディ・ホーンのネタでも。


 カセット・テープでとても大切にしていたものがありました。そのカセットには「バーバンク・サウンド特集」と書かれてあって、FMからエアチェックしたものなんですが、当時なんの番組で誰がそんな特集の放送をしたのかも覚えていません。でも10年以上も何度となく繰り返し聴いてましたね。


 その特集ではヴァン・ダイク・パークスの「NO.9」とか「COME TO THE SUNSHINE」といった『SONG CYCLE』以前のシングル曲が流れてたんですよね。これはもちろんヴァン・ダイク・パークスのアルバムには未収録なんで本当に長い間このカセットでしか聴けませんでした。後にブートまがいのソフト・ロックのコンピとしてCD化されましたがこれらは本当に音が悪かった。なんとかMGMのサンプラーのアナログ『THE CORE OF ROCK』をゲットして、この2曲はアナログ音源として聴くことができるようになりましたが。


 この特集で大事に聴いてきたのには先に書いたヴァン・ダイク・パークスのシングル曲以外にゴールディ・ホーンの「PITTA PATTA」があったから。高校生の当時はゴールディ・ホーンなんて名前すら知りませんでしたが、めちゃくちゃ好きで何度も何度も繰り返し聴いていたなぁ。カセットのほうは田舎だったためノイズ混じりだし、年月の経過とともに劣化や聴きすぎでテープもヨレヨレになったものの、それでもいつかこの「PITTA PATTA」をゲットできる日がくるまでは・・・と大切に保管してました。


 で、数年前にゴールディ・ホーンの『GOLDIE』がCD化されるという情報を聴いたときに、遂に「PITTA PATTA」がCD化される!と興奮したもんです。でもこの「PITTA PATTA」はシングル・オンリーでアルバムには未収録なんですよね。でもきっとボーナス・トラックで収録されるに違いないと確信を持っていました。・・・でも残念ながら『GOLDIE』のCDにはボーナス・トラックは収録されずじまい。これには本当にガックリきたなぁ。


 もともとシングル盤とかには手を出していません。だって欲しいアルバムが多すぎてシングル盤にまで手が回らないですからね。でもこの「PITTA PATTA」だけはシングル盤が欲しいと長いこと思っていました(シングル盤でしか聴けないから)。そんな思い入れが深いこのシングル盤をゲットした時は本当に嬉しかったし、ピクチャー・スリーブがあったなんて全然知りませんでしたから。


 シングル盤を手にして、ほんの少しだけ情報が手に入りました。曲を書いてるのはERNIE SMITHでアレンジはKIRBY JOHNSON、プロデュースはANDY WICKHAM、肝心のヴァン・ダイク・パークスはMUSIC DIRECTORとクレジットされてます。MUSIC DIRECTORって何だ?どれだけこのシングルの製作に関わってるんだ?よく分かりませんね(笑)。


 曲自体はハッキリ言ってレゲエです。リリースされた1972年といえばヴァン・ダイク・パークスが『DISCOVER AMERICA』を発表した年だし、前年にはエッソ・トリニダート・スティール・バンドのアルバム製作に関わってるんで、ヴァン・ダイク・パークスカリプソやレゲエといったカリブあたりの音に深く入り込んでた時期ですよね。だからレゲエな「PITTA PATTA」もかなりヴァン・ダイク・パークスの意向が入り込んでると思います。とにかくポップでゴールディのキュートなボーカルがとてもいい感じですよ。

GoldieGoldie