addsomemusic2005-04-13



 今ではほとんどSSWやフォーク系の音を聴いてることが多いです。いつ頃からこの系統の音を意識して聴くようになったのか覚えてませんが、間違いなくボブ・ディランの影響は大きいですね。


 初めてディランを聴いたのは高校生のときかな。名盤○○選といった企画で興味を持ったのか?それとも当時大好きだった佐野元春がラジオでディランの曲を流していたからかもしれない。当時一緒に元春を愛していた友人とともにディランも聴いてた覚えがあります。私は彼に教わったような気もするんだけど、彼はきっと私に教えてもらったというだろうな(笑)。そんなことはどうでもいいことなんだけど、当時の私はちょっと背伸びをしていたかなぁ。


 高校生の時にディランの良さが理解できたか???特に歌詞の比重が大きいアーティストなだけに、歌詞が理解できない日本人としては彼の作り出すメロディや彼のパフォーマンスが全てだったからね。ハッキリ言って高校生のときの私はディランを理解できていなかった。起伏の少ないメロディだったり、字余りな歌詞やルーズな歌い方・・・


 昔の日記にも書いたことがあるんですが、大学生の時だったか、これら全てがある日突然にカッコイイ!と思えたんですよね。まさに雷に打たれたように。あれは何だったんだろうなぁ。今まで全曲同じに聴こえてたのに、曲の違いが手に取るように理解できた。字余りや強烈に韻を踏みまくった言葉遊びともとれるような歌詞。ぶっきらぼうな歌い方。そのどれもがロックだ!と思っちゃったらもう追いかけるしか道がないわけですよ。


 基本的に広く浅くで、特定のアーティストのアルバムを何枚も聴くよりも未聴なアーティストのアルバムをいろいろ聴いてみたいと思うタイプなんですが、そんな私がディランは全部集めようと思っちゃったんですよね。結局は志半ばで諦めちゃったんですが(アルバム多すぎ!)、今でも我が家のラックにはディランのアルバムが一番多いように思えます。


 ディランのフォーク期のアルバムで1964年リリースの『ANOTHER SIDE OF BOB DYLAN』なぞを久しぶりに取り出して聴いてました。あ〜これは本当に良いアルバムだなぁ。いわゆるアコギの弾き語りによるフォーク・スタイルのアルバムとしてはこれが最後かな。でもそれ以前の3作とは明らかに肌触りが違います。いわゆるプロテスト・ソングを歌っていたディランとはアルバム・タイトルの如く違った一面を見せてくれています。歌詞の変化も大きいけど、明らかにメロディ・ラインが変わってきている。フォーク・スタイルなれど、ここでのディランは間違いなくロックです。『BRINGING IT ALL BACK HOME』へと繋がる布石だと言って間違いないと思います。


 フォーク期の初期4枚の中ではこのアルバムがダントツに好きです。バーズも歌った「MY BACK PAGES」や「IT AIN'T ME, BABE」といった私のフェイバリット・ソングが収録されてますからね!う〜ん、カッコイイぞ!!!

Another Side of Bob Dylan (Reis)Another Side of Bob Dylan (Reis)