■

　今回取り上げるのはジョン・セバスチャンのライブ盤。ジョン・セバスチャンはライブ・アルバムを何枚かリリースしているけど、そんな中で一番良いのはやっぱり1971年の『CHEAPO CHEAPO PRODUCTIONS PRESENTS REAL LIVE』でしょうね。タイトルが長いんで普通は『REAL LIVE』と略してます（笑）。

　そんなジョン・セバスチャンのライブ盤ですが、その『REAL LIVE』の直前にリリースされたアルバムがありますんでそれを紹介。その名もズバリ『LIVE』で1971年にリリースかな。まぁこのアルバムは細道ちょいうよりは王道で、ジョン・セバスチャンのオリジナル・アルバムといってもいいんだけど契約の関係からか発売直後に回収になっています。

　当時のジョン・セバスチャンの契約がどうなってるのか私はよく知りませんが、1970年のファースト『JOHN B. SEBASTIAN』は通常のREPRISE盤とは別にMGM盤も存在します。内容は全く同じなんだけどジャケが違うんでファンはどちらも欲しくなるという罪作りな状況（笑）。この回収された『LIVE』もMGM盤でございました。

　回収の理由はジョン・セバスチャンに無断でリリースしたとか、内容が気に入らなかったとか・・なんて聞いたことがあるんですが、後追い世代だし、あまりそこら辺りの事情に興味がないんで（笑）、結局のところよく知りません。詳しい方、ご教授ください！

　この『LIVE』ですが内容のほうはそんなに悪いもんじゃないですよ。ジョン・セバスチャンのライブが悪いわけないですからね。いつもの弾き語りライブで、ホノボノとした温かさが嫌というほど伝わってきます。選曲だけを見ると『REAL LIVE』よりも良い感じもしないでもない（好みの問題ですが）。でもライブの楽しさが伝わってくるのは間違いなく『REAL LIVE』のほうですけどね。だからどちらも未聴の方は絶対に『REAL LIVE』のほうを聴いてください！