addsomemusic2005-05-06



 私にとって70年代のアメリカン・ロックで最も大好きなライブ・アルバムといえば、オールマンの『AT FILLMORE EAST』でもザ・バンドの『ROCK OF AGES』でもなく、間違いなくリトル・フィートの『WAITING FOR COLUMBUS』になりますね。


 高校の頃の私のフェイバリット・バンドといえばリトル・フィートザ・バンドで、当時はリトル・フィートのほうにお熱でしたねぇ(今ではザ・バンドのほうが好きになった)。そんな大好きなリトル・フィートが残したライブ盤が悪いわけないですよ。この頃は既に内部崩壊していたリトル・フィートなんだけど、ここでの熱い演奏を聴くと、とても終わりかけていたバンドの姿だとは想像もつきませんよね。タワー・オブ・パワーを迎えてホーン炸裂でめちゃカッチョイイ。ライブならではのアレンジも楽しめるからね。なんといっても間奏でビル・ペインが弾きまくる「DIXIE CHICKEN」や永遠の名曲「WILLIN'」なんて本当に良い。何度もリメイクされてる「WILLIN'」だけど、このライブ・バージョンが一番好きですから。


 もう15年くらい前にリリースされたCDをしぶとく聴いていました。もともと2枚組のアルバムを強引に1枚にまとめたもので、あろうことか「DON'T BOGART THAT JOINT」と「A APOLITICAL BLUES」をカットするという暴挙を犯したCDだったんですよね。このカットされた曲が『THE LAST RECORD ALBUM』のボートラで収録というのも歪な話しですよね。長らくこのフォーマットでCDが流通してましたが、2〜3年前くらいに『WAITING FOR COLUMBUS』が「デラックス・エディション」として完全版がリリースされましたんでやっと多くのファンが納得できる形に収まったかなと。実はこのデラックス・エディション盤は未聴なんだよなぁ。なかなか同じCDを買えない人なんですよね(笑)。


 ようやく先日に『WAITING FOR COLUMBUS』のデラックス・エディションならぬ、アナログを購入したんでカットされた曲もちゃんとオリジナル通りの曲順に収まって聴く事が出来ました。買い換えはしなほうなんだけど、480円という価格に誘われてゲットなんですが、久しぶりに聴いたけど、やっぱり最高ですね!


 最近はアコースティック寄りの音をよく聴いてるんでビル・ペインのシンセ・ソロとかイマイチなんだけど、でもライブならではの熱気というのスゴイですよね。影が薄くなっていたローウェル・ジョージも抜群にイカしたスライドをボーカルを聴かせてくれています。ローウェルの声って本当に好きなんだよなぁ。


 全国のロック少年は黙って聴くべし!

ウェイティング・フォー・コロンブス〈デラックス・エディション〉ウェイティング・フォー・コロンブス〈デラックス・エディション〉