コーラス&ハーモニー

addsomemusic2005-05-15

 仲間内で行っている「セレクト合戦」。今回のお題は「コーラス&ハーモニー」で尚且つ1曲目はビートルズ関連という制約がありました。「コーラス&ハーモニー」はけっこう好きなお題なんだけど普通にいったんじゃ幅が広すぎる。そんなわけで自分なりに「裏テーマ」を作って選曲しました。裏テーマは「ホワイト・ドゥ・ワップ」というもの。それも50年代の全盛期はやめて、60年代後半以降の音源を中心にまとめてみました。ドゥ・ワップといえばどうしてもブラックになっちゃうんだけど、そこをホワイトでまとめたんで非常に軽やかな印象(笑)。有名曲や有名アーティストを恥ずかしげもなくブチ込ませていただいたんで、とても聴きやすいセレクトになったのではないかと。


1 MY SWEET LORD / THE BELMONTS (1972) 

 ベルモンツはディオンと共にホワイト・ドゥ・ワップの雄として数々のヒット曲を送り込んできたグループ。ここではディオン抜きの3声ドゥ・ワップでジョージ・ハリスンの大ヒット曲を取り上げています。イントロのカズーも面白いけど、後半にシフォンズの例の曲のフレーズが聴こえるところがご愛嬌。『CIGARS, ACAPPELLA, CANDY』より。


2 CAN'T WE BE SWEETHEARTS / JAY & THE AMERICANS (1969)

 今回の裏テーマで1番に思いついたのがケニー・ヴァンス。でもそのままケニー・ヴァンスってのもなぁ・・・と思い、彼がソロ以前に在籍していたJAY & THE AMERICANSの素敵なドゥ・ワップ・ナンバーにしました。オリジナルはクレフトーンズかな。1曲目にも名前が出たディオンもカバーしていました。『SANDS OF TIME』より。


3 I'VE GOT A BOY / THE CROSSTONES (1996?)

 詳細不明。アメリカのマイナーな男2女1の50〜60年代のドゥ・ワップやポップス的な曲を演奏しているバンド。最近のバンドだと思います(たぶん90年代)。オールドなカバー曲っぽいですが実はオリジナル。素敵過ぎます。ベースのパートが面白い。『ROCK N ROLL BABY』より。


4 SATIN SUMMER NIGHTS / PAUL SIMON (1997)

 ポール・サイモンがドゥ・ワップ・コーラスを大胆に取り上げた曲。というよりもアルバムそのまま素敵なドゥ・ワップ・コーラス満載ですが。サントラだっけ?ポール・サイモンの伸びやかなボーカルもいいし、女性のパートがあるのも面白い。歌詞が分からないけど、アルバムを通してコンセプトのようになってるような気がします。『SONGS FROM THE CAPEMAN』より。


5 DON'T SET FIRE (TO THE ONE I LOVE) / GODLEY & CREME (1988)

 これはリアルタイムな方ならみんな聴いてる大ヒット盤。昔聴いた時は全体的にドゥ・ワップっぽさを感じたようなきがしたんだけど、久しぶりに聴いたらそうでもなかった(笑)。でもこの軽快な曲はバック・コーラスは一応それっぽい。全編に鳴り響くハーモニカが最高。『GOODBYE BLUE SKY』より。


6 BLUE MOON / BILLY PRIFF (1999)

 詳細不明。間違いなくアメリカのドゥ・ワップ好きが作った自主盤の類いだと思います。アルバムはドゥ・ワップ・クラッシック目白押しで、そんな中でもベース・パートが印象的なこの曲をチョイス。オリジナルはTHE MAECELSかな。一応バンド・バージョンとアカペラ・バージョンとのメドレーとなっています(笑)。『SWEET SHOPPE DOO WOP』より。


7 WHY DO FOOLS FALL IN LOVE / 山下達郎 (1972)

 アーティスト名は便宜上で山下達郎としましたが、彼のデビュー前の自主盤『ADD SOME MUSIC TO YOUR DAY』はアルバム・タイトルだけでアーティスト名はありませんでした。4人組の若者達によって歌われた、楽しくも素敵なハーモニーの本当に若さ溢れる1曲。最高に好きなバージョンです。オリジナルはフランキー・ライモン&ティーンエイジャーズ。達郎は『ON THE STREET CORNER 3』で再度歌ってますね。『ADD SOME MUSIC TO YOUR DAY』より。


8 LOVE OF MY LIFE / THE MOTHERS OF INVENTION (1968)

 THE MOTHERS OF INVENTIONといえばフランク・ザッパですね。ザッパはドゥ・ワップがお好きだったようでこんなドゥ・ワップ・ソングな何曲もあります。この曲は彼らのファースト『FREAK OUT!』に収録されてましたが、再度歌い直しています。かなり毒気が溢れたドゥ・ワップ。全編ドゥ・ワップ・パロディともとれる『CRUISING WITH RUBEN & THE JETS』より。


9 ONLY THE LONELY / THE FLYING PICKETS (1985)

 全然知らないんだけど、THE FLYING PICKETSは完璧なアカペラ・グループ。簡単なパーカッションが入る程度で、このロイ・オービソンの代表曲を見事なハーモニーで聞かせてくれています。UKのグループかな?『THE BEST OF THE FLYING POCKETS』より。


10 THE LONGEST TIME / BILLY JOEL (1983)

 今回の収録曲で一番有名な曲かな?まさに大ネタ。あまりに大ネタすぎて最後まで収録しようか悩んでたんですが、今回の裏テーマでこの曲を収録しないでどうする?と思って強行収録です。だけど本当に素晴らしい1曲だと思います。全パートをビリー・ジョエル一人で歌っています。メロディの素晴らしさ、歌の素晴らしさ、一緒に指を鳴らしながら歌いたくなりますよね。私の青春の1ページ。『AN INNOCENT MAN』より。


11 YOU CHEATED / JERRY YESTER (1990)

 元MFQ〜ラヴィン・スプーンフルという輝かしい経歴を持っているジェリー・イエスターのソロ・アルバムからTHE SHIELDSの素晴らしいドゥ・ワップ・クラッシックのカバーを。本当に彼の歌声っていいよね。『JUST LIKE THE BIG TIME...ONLY SMALLER』より。


12 土曜日のタマネギ / 斉藤由貴 (1986)

 なぜか80年代アイドルの曲なのにドゥ・ワップ・コーラスが。歌詞はやはりアイドルっぽいですね(谷山浩子)。コーラスには久保田利伸も参加してるようです。なぜか当時流行っていた12インチ・シングルを持っていたりしますが、この曲を12インチにする必要があったのかは未だに謎ですが(笑)。