addsomemusic2005-06-10



 よく行く中古屋に自分の好きなアルバムがずっ〜っと売れ残ってるとちょっと寂しいですよね。確かにレア盤ではないし、CD化もされている場合はアナログは本当に売れない。けっこう安い値段で出てるんですけどね。そんな何年も売れていないレコを愛聴している私ってなんなんだろ?って時々思っちゃったりします(笑)。


 STEVE GOODMANの1972年にリリースされた『SOMEBODY ELSE'S TROUBLES』もそんな1枚。いたってオーソドックスなカントリー・ロック系のSSWアルバム。ジャケも素敵で長らく愛聴盤として時折取り出しては聴いてるようなアルバムなんだけど、売れない(笑)。


 ブッダからリリースされた初期2枚は本当に素晴らしい。このアルバムも基本はカントリー・ロックなんだけどバラエティに富んだ楽曲で楽しめます。カントリー・ロック、ブルース、フォーク、アカペラ、オーソドックスなSSWスタイルなものも含めて単調になるようなアルバムではないです。聴きどころはなんといってもオープニングを飾る「THE DUTCHMAN」かな。アコギのアレンジが素晴らしすぎ。バックにアコーディオンの音色が聴こえるのも効果的なんですよね。この曲があるから愛聴盤になっているのかもしれないなぁ。


 ビル・キースやデヴィッド・ブロムバーグも参加しているし、マリア・マルダーが1曲ボーカルで参加してるのも嬉しいけど、なんとボブ・ディランが1曲だけピアノとコーラスで参加してるのに驚かされます。そんな豪華ゲスト陣も素敵な1枚ですね。