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先日、福岡に旅行に行ってレコ屋を回りながら町を歩いていたら、どこからともなく歌声が聴こえてきたんですよね。その歌声に吸い寄せられるかのように、聴こえるほうに歩いていくと公園でライブ・パフォーマンスをやっていました。週末の町の公園なんかだと、よくあるのかな？と思って見てたらなんとアカペラ・グループでした。その歌があまりに上手いのに本当に驚いた。
そのアカペラ・グループは「奏屋」という名前で、男3女2の混声アカペラ・グループ。リードの女性の歌の上手さもさることながらベース担当の男性の低音ボイスにグッときました。私が行った頃はもう終盤だったようで結局2曲しか聴けなかったよ。MISIAの「EVERYTHING」と「TAKE THE A-TRAIN」の2曲を拝聴させてもらいました。路上（公園だけど）パフォーマンスということもあり、不特定多数の方や、若者が多い町ということも考えると「EVERYTHING」は無難な選曲かな？難しい曲だけど素敵なリードと複雑に絡み合う素晴らしいハーモニーに聴きほれてしまった。それよりも「TAKE THE A-TRAIN」は圧巻だったなぁ。軽快なスウィンギーなこの曲を見事なコーラス・アレンジで各メンバーのソロも織り交ぜるラストに相応しい名唱だったと思います。もっと聴きたかったなぁ。こーゆーのはやっぱり生で聴くのが一番ですよね。
混声ボーカル・グループで「TAKE THE A-TRAIN」というとすぐに思い浮かんだのがフォー・シンガーズの『WELCOME BACK!』かな。フォー・シンガーズは岡崎広志と伊集加代子を中心とした4人組。ジャズ・スタンダード集で、「TAKE THE A-TRAIN」を初め「GLENN MILLER MEDLEY」とかスキャット炸裂で最高に素敵なアルバムです。久しぶりに聴こうと思って探したんだけど見つからない・・・そういえば以前に売りに出して思いのほか高値になって喜んだんだっけ（笑）。あららコピーでもしとけばよかった。手元にないと判明すると無性に聴きたくなるのは音楽好きの悲しい性なのか・・・今度アナログを安く探そう。
せっかくフォー・シンガーズのことを書いたんでアルバム・ジャケくらいどこかで探そうと検索したのに全然見つからなかった・・・。これってもしかしてレアなんですか？それとも人気がないだけ？ジャケがないと寂しいんで代わりにデューク・エリントンでも（笑）。全然コーラス・グループではないけど「TAKE THE A-TRAIN」といえばやっぱりエリントンでしょ。この『THE POPULAR』はオハコ集なんだけど、これはジャズ・ファンだけでなく全ての音楽ファン必聴だと思ってます。
