addsomemusic2005-10-10



 裏名盤ってよく意味が分かりませんね。でもまぁあまり取り上げられることがない素敵なSSWのアルバムを取り上げようという企画です。基本的に「シンガーソングライター名盤700」本に掲載されていないアーティストは「裏」という定義を自分で勝手に作ってみました。それにしてもSSWは奥が深いよなぁ。


 BARRY DRAKEの『HAPPYLANDING』がなぜ取り上げられないのか理解に苦しみますが、これもまた素晴らしきSSWアルバム。何年のリリースか不明ですが間違いなく70年代だと思います。私が取り上げるアルバムはシンプルでアコースティックな肌触りの地味なアルバムが多いですが、これはしっかりと作りこまれた音。さすがにCAPITOLからにリリースなだけあります。とりたててすごいメンバーが参加してるわけでもないし、ずば抜けた楽曲があるわけでもありませんが、全体のバランスはSSWアルバムとしては間違いなくA級だと思います。


 オープニングを飾る「JASMINE」はアレンジがゴージャスな感じでちょっと大袈裟だなぁと思うものの、次の曲からは少し落ち着いてSSW系の良さが引き立っています。自身によるハーモニカも効果的な「RAINY MORNIN' BLUSE」が個人的なベストトラック。他にもニルソンを思わせるオールドタイミーな楽曲があったり、「A CHANGE IS GONNA COME」のカバーがあったりと通して楽しめる内容です。とにかく良い曲が多い。これが重要なんですよね。


 このSSW裏名盤シリーズ・・・あまり長くは続かないだろうけど個人的に好きなんでカテゴリー化してみました。