addsomemusic2005-10-15



 今回取り上げるのはSHEP COOKEの1979年にリリースされた『CONSERT TOUR OF MARS』。SHEP COOKEといえば1976年にリリースされたWWC盤『SHEP COOKE』が知られてるかもしれませんが、こちらは本当にレアだし、いわゆる自主フォーク系のシンプルな音なんで、普通のSSW好きにはキツイかもしれません(個人的には死ぬほど好きなアルバム)。オーソドックスなSSWの音を好む方にはこの『CONSERT TOUR OF MARS』のほうがしっくりくると思います。


 なんだかライブ盤っぽいタイトルですが普通にスタジオ録音されたアルバムです。口笛が可愛らしい「CONSERT TOUR OF MARS」やピアノの弾き語りの「MARY ANN」など、前作が彼のアコギを中心に据えた音だったことを思うと、しっかりと作りこまれた印象を受けます。「JAMAICA FAREWELL」「LONG BLACK VIEL」(THE BANDの演奏でお馴染み)のカバーもなかなか良い。もちろん彼のオリジナルもとてもいいんですよね。「FOREVER」なんて軽くカントリーが入ってますが哀愁溢れてて好きな1曲です他にも「I STILL HAPPENS」「GOODBYE SONG」・・・あ〜本当に良い曲ばかりだなぁ。


 SHEP COOKEはリンダ・ロンシュタットのSTONE PONEYSのメンバーだったこともあり、そちらで名前を目にした方も多いのではないでしょうか。THE FLOATING HOUSE BANDという素晴らしいフォーク・ロックのメンバーでもありました。こちらは本当に良いアルバムを出しています。


 あとぜひ聴いてもらいたいのはTOM WAITSの『CLOSING TIME』ですね。激渋なアルバムだけど、ここでシェップ・クックはギターとボーカルで参加しています。あ〜こちらは超有名盤なんでみんな聴いてるかな。もし未聴ならすぐに聴きましょう!