addsomemusic2005-10-19



 久々にジェフ・マルダーでも聴いてみようと思って物色。どのアルバムも素晴らしいんですが、なぜか『SLEEPY MAN BLUES』を取り出してしまった。恐らく1番私が聴かなさそうなアルバムのような気もします(笑)。


 1963年リリースのジェフ・マルダーのファースト・アルバム。全曲が戦前ブルーズを取り上げた、アコースティック・ブルーズ・アルバムといえる内容。当時の白人ブルーズマンとしてはずば抜けた歌唱力のジャフ・マルダーの「歌」の魅力が詰まっています。戦前ブルーズは、「ブルーズ」というよりも今で言う「フォーク」的な雰囲気のものが多いので、ブルーズが苦手な私でも割りと聴けるのかもしれませんね。確かに彼のルーツはブルーズだけでなく、ウディ・ガスリーのようなフォークの影響も強いですからね。


 収録曲は全然分かりません。戦前ブルーズ好きには有名曲なのかもしれませんね。LONNIE JOHNSON、BLIND WILLIE JOHNSON、BUKKA WHITE、JIM JACKSON・・・といった名前がクレジットにありました。有名ですか?


 演奏はジェフ・マルダーの歌とギターの他に、デイヴ・ヴァン・ロンクのギター、エリック・フォン・シュミットのマンドリンとハーモニカなどが嬉しいですね。60年代白人ブルーズ〜フォークのアーティストとしては大好きな人達です。それにフリッツ・リッチモンドはウィッシュタブ・ベースで参加してるのも興味深い。同年、ジェフとフリッツ・リッチモンドはジム・クウェスキン&ザ・ジャグ・バンドのメンバーとしてアルバムもリリースしてますからね。


 とにかく黒人ブルーズへの憧れを見事なまでにパッケージしたアルバムだと思います。1963年という時代を考えても、これだけアルバムとして通して聴けるのも素晴らしいことだと思いますね。