addsomemusic2005-11-15



 シンガー・ソングライターといえば書いてその名の通り、自作自演なわけだからグループやバンドだって自作自演をしていればSSWなわけなんですよね。でもそれだとなんだか違うんだよなぁ。やっぱりSSWはソロなんだよね。そうジェイムス・テイラーとかそんな感じのシンプルなサウンド。だから自作自演でソロでもハード・ロックではちょっと違う。まぁそんな曖昧なSSWで、更に曖昧に裏名盤なんていってるんだから始末におえない(笑)。


 SSWはソロが鉄則なんだけど、個人的にはデュオまでは許しちゃいます。基本的にデュオという形態が好きなもんでね。ほら、更に曖昧になってきた(笑)。


 そんなSSWデュオで大好きなのはWESTEIN & STROLLの『COOK ME UP YOUR TASTE』かな。1970年リリースで、とても素晴らしい内容だと思います。しっかりとした音作りとセンスの良いメロディ・ライン。バラエティに富んでいるんだけど、全体的にまとまった印象を受け、名盤度が高いと思います。ただデュオといってもあんまりハーモニーを主体としたデュオではないですね。1970年のリリースなんだけど、あまり洗練されてなくどこか60年代っぽさを感じさせてくれます。思いの他アーシーなサウンドでバンド志向の音作りなんで聴きやすいと思います。


 メロウな「GOODNIGHT SWEET DREAMS」なんて胸にグッとくるし、ホーンがコミカルに絡んできてサビのメロが印象的な「YOU CAN'T GO BACK THERE ANYMORE」、ニルソンを思わせるオールドタイミーな「MOVIE STAR SONG」、スワンピーな「AUNT BIRDIE」、ちょっとエキゾチックなアレンジの「WON LONG DAE」、THE BANDっぽい「ROLL IT DOWN THE HILL」などなど、どれも素晴らしいデキなんですよね。


 ジャケに「WAITRESS WANTED -NOW-」って看板が出てるのもなんだか素敵に思えてきます(笑)。