addsomemusic2005-12-10



 本国アメリカはもちろん日本でも大人気のカーペンターズ。時代は変わってもカーペンターズの歌声はいつもどこかで私達の耳に届いてますよね。多くの方がベスト盤の1枚くらいは持ってるんじゃないでしょうか?


 カーペンターズのオリジナル・アルバムがまたどれも本当に素晴らしい。歌の上手さは当然ながら取り上げる楽曲のセンスやリチャードのアレンジなど、どれを取っても単なるヒットグループ(二人だからデュオ?)という括りで終わってしまうにはもったいなさ過ぎますよね。


 そんな中で個人的に群を抜いて好きなアルバムは1973年にリリースされた『NOW & THEN』ですね。他のアルバムは今となってはほとんど聴かずベスト盤で済ませちゃいますが、このアルバムだけは無性に聴きたくなることがあります。


 やはりB面の60年代ポップス・メドレー!もうこれが大好きで聴いてるようなものかもしれません。B面1曲目は大ヒット曲でカーペンターズの代表曲ともいえる「YESTERDAY ONCE MORE」。この曲は♪When I was young I'd listen to the radio〜♪って歌われてるんだけど、その歌詞の通りに彼女らが若かった頃ラジオで流れていたゴキゲンな曲たちをメドレーで歌いだします。ほとんど62〜63年頃のアメリカン・ヒット・ポップスでラジオ番組のように曲間をDJのおしゃべりで繋いでいます。


 取り上げた楽曲はビーチ・ボーイズやスキータ・デイヴィス、ジャン&ディーン、クリスタルズ、シェリー・フェブレー、ボビー・ヴィー、ルビー&ロマンティクス、シフォンズとなってます。もちろんカレンだけでなくリチャードもボーカルを取っていて、これがなかなか味があって良いんですよ。それに本当にボビー・ヴィーを思わせる声質です。そして兄妹のハーモニーがまた素晴らしいんですよね。


 このアルバム、特にB面を聴くと本当に踊りたくなっちゃうんですよね!素敵すぎ!!


 カーペンターズくらい超有名になっちゃうとかえって敬遠されちゃう方が多いように思います。マイナーな音楽にも素晴らしいものはたくさんありますが、カーペンターズのような超メジャー級の本当に素晴らしいアルバムを聴かないのはもったいなさ過ぎます。全音楽好き必聴でしょ。


 そういえば竹内まりやのカバー・アルバム『LONGTIME FAVORITES』にもこの『NOW & THEN』でカバーされている「THE END OF THE WORLD」と「JOHNNY ANGEL」の2曲が収録されています。聴き比べをしてみるのも面白いよね。竹内まりやの歌声ってカレンを彷彿させますよね。


 追記:もちろんA面も素晴らしいです(笑)