addsomemusic2005-12-15



 昨日の日記でフリッパーズ・ギターがらみの満里奈ちゃんのアルバムを取り上げたけど、よい機会なんでもう1枚。こんな機会でもないとなかなか取り上げられそうにないからなぁ(笑)。世間的にはどうなのか知らないけど、私の周りには満里奈ファンがかなり多いように思えます。コアなアメリカ音楽やSSW好きな方はいましばらくの辛抱を(笑)。


 1992年にリリースされた渡辺満里奈の『HAPPY BIRTHDAY ep』なんですが、タイトルの通り4曲入りのマキシ・シングルです。4曲といっても実質は「NIGHT AND SUNDIAL」と「BIRTHDAY BOY」の2曲。他は「BIRTHDAY BOY」カラオケやヘンなボーカルのみのトラック。


 この時はもうフリッパーズ・ギターは解散してたと思いますが、この2曲を手がけたのがフリッパーズの片割れ小沢健二。楽曲の提供のみならず演奏からプロデュースまで務めています。まさに満里奈と小沢健二によるコラボレーション・・・まぁこの頃の二人にはいろいろな話がありますが、ゴシップの類いには興味がないのであしからず。


 「BIRTHDAY BOY」はいわゆるソフト・ロック・タイプの楽曲で、当時は渋谷系といわれた音楽を初めネオアコやらソフト・ロックあたりの音がかなり流行っていました。今聴くとアレンジはしょぼいですが曲は良いです。いかにもオザケンらしい感じはしますね。フリッパーズ・ギターの影を十分感じさせる楽曲です。


 個人的には「NIGHT AND SUNDIAL」に尽きます。邦題は「夜と日時計」で、これは個人的に小沢健二の楽曲の中で一番好きなんですよ。もちろん本人もこの後にセルフ・カバーをしていますけどね。満里奈ちゃんのバージョンもシンプルで、オザケンのアコギをバックに淡々と歌っています。ボーカルが不安定なのは隠せませんが、それでもそれを補って余りあるほどの名曲だと思っています。


 実はこのシングルはプロモ・オンリー(たぶん)で7inchのアナログも存在します。