■

　なんだか新年早々仕事がバタバタしています。もう辞めたいモードがマックスなんですが（笑）。グチっててもしょうがないんで、久々にSSWの裏名盤でも。

　今回取り上げるのはJIM SPENCERの1974年リリースの『2ND LOOK』でも。タイトルから分かる通りセカンド・アルバムですね。ミルウォーキーのマイナー・レーベルなんでちょっとレアですが、割りと見かけるように思いますので気になった方は聴いてみてください。本当に素晴らしいアルバムです。SSWといっても自作曲は半数ほど。サイケな薫りが漂う曲もあり、「サイケ＆アシッド」として取り上げようかとも思ったんですが、まぁどちらでもいいかな。

　ジャケに写るジム・スペンサーの顔がなんとも陰鬱な感じでアシッド系に思われそうですが、割とオーソドックスなスタイルの曲が多く聴きやすいと思います。オープニングを飾る「SECOUND LOOK」なんて思い切りカントリー・ロック調。「NO PLACE TO LAND」や「JUST A LITTLE TIME WITH YOU」「NEXT TO YOU」あたりは普通のSSW好きにウケそうな曲ですね。全体的にアコギを主体としたバンド・スタイルによる演奏で暗くはないです。両面の最後に長尺の曲が収録されていて、それらはフルートやサックスが絡み、ジャジーでサイケな色合いが濃くグルーヴィーでカッコイイ。コーラスに同郷のSUSAN & RICHARD THOMASが参加しているのが個人的にはかなり嬉しいです。

　彼の1stはかなりのレア盤なんでとても手が出るようなシロモノではないです。もちろん未聴（誰か聴かせて！）。この後、1976年にジム・スペンサーはMAJOR ARCANAというバンドとしてアルバムをリリースします。これは更に輪をかけて激レアなんですが最近めでたくCD化されました。誰が買うんだろ？なんて思いもしないでもないけど、私も喜んで買ったクチなんでねぇ（笑）